2月4日から北京で始まる冬のオリンピック。NHKアーカイブスに秘蔵された過去の名場面や秘話を10分に凝縮して再編集。5回シリーズでお届けする冬の感動物語です。

【出演】西村まさ彦

2022年01月24日 (月) [BS1] 午後10:40 ~ 10:50
「黒岩彰と北沢欣浩」
１９８４年サラエボ大会。スピードスケート金メダル最有力だった日本のエース黒岩彰は、大雪による５時間の遅延が影響し１０位と惨敗。ダークホースの北沢欣浩が日本初のスピードスケート銀メダルを獲得。練習場確保もままならなかった北沢と、恵まれた練習環境で育った黒岩が明暗を分けた。精神力の弱さを痛感した黒岩は敗北後、単身海外に渡り武者修行を敢行。４年後のカルガリー大会で雪辱を果たし、見事、銅メダルに輝いた。

2022年01月25日 (火) [BS1] 午後10:40 ~ 10:50
「カタリナ ビット」
８４年のサラエボ大会と８８年のカルガリー大会を連覇し、一度は現役を引退したフィギュアの女王・カタリナ ビット。しかし６年後、かつて自分が金メダルに輝いた都市サラエボがボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の戦禍に苦しんでいることに心を痛め、市民を励ましたいと現役復帰を決意。苦しい練習に耐えてリレハンメル五輪のリンクに立った。そして反戦歌「花は何処へ行った」の楽曲にのせ、平和への祈りを込めて舞った。

2022年01月26日 (水) [BS1] 午後10:40 ~ 10:50
「長野五輪　団体日本」
１９９４年リレハンメル五輪のジャンプ団体。エース原田雅彦の失敗により銀メダルに終わった日本。雪辱を誓った次の長野五輪でも原田が１本目を失敗したが、他のメンバーが奮起し金メダルを視野に捉えた。そして大雪で競技の中断が危ぶまれた２本目。原田は最長不倒の大ジャンプで日本は逆転の金メダルをつかんだ。団体日本、悲願の金メダル。そこには、競技続行を可能にしたテストジャンパーたちの感動秘話があった。

2022年01月27日 (木) [BS1] 午後10:40 ~ 10:50
「ダン ジャンセン」
１９８８年カルガリー大会のスピードスケート男子５００ｍと１０００ｍで優勝候補だったダン ジャンセン（米）は、５００ｍのレース前日に実姉を白血病で亡くし、ショックでレース中に転倒。続く１０００ｍでも惨敗。次のアルベールビル大会も力を発揮できなかった。しかし４年後のリレハンメル大会１０００ｍで、転びそうになりながらも悲願の金メダルを獲得。レース後ジャンセンは「天国の姉に金メダルを捧げる」と語った。

2022年01月28日 (金) [BS1] 午後10:40 ~ 10:50
「ヘルマン マイヤー」
アルペンスキーのヒーロー、ヘルマン マイヤー（オーストリア）は、１９９８年長野大会の滑降でコースから外れ、５０ｍ下の谷底に落ちて重傷を負ったが、３日後のスーパー大回転で金メダルを獲得した。ところが３年後、オートバイ事故を起こし選手生命の危機に陥る。しかし医者と家族の支えで懸命なリハビリを行い、２００６年トリノ大会で２つのメダルを手にした。この時マイヤーは３４歳。不死身のアスリートと称賛された。