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国献男子ほんわか日記109 あれから10年 次も起きる

国際協力実践家 小島康誉

2011年3月11日、東日本大震災発生。畏友を見舞い京都駅へ戻る列車で、若者の携帯会話「大津波?大本営発表だろう!」で知った。新幹線は不通。駅のTVで内陸まで襲う大津波に驚いた。公衆電話も不通。諦め定宿へ。深夜ようやく通じ妻「東京は震度5強、大揺れで怖い。今も余震」と。翌朝帰宅するとエレベーターは停まっており、36階まで駆け上った。妻が抱きついてきた。それほど怖かったのだろう。仏具や書籍が散乱していた。

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新宿・寓居・気仙沼・仙台・薄磯・石巻・楢葉にて

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楢葉・富岡・南三陸・松島・塩釜・陸前高田×2にて(以上撮影:小島聡子・筆者)

以来、回向・義援金・救援物資・応援購入・慰問・仮設商店街復興資金・江戸前づくしの会・瀬川瑛子ショー・被災者講演会・・・などミニボラ実施。一部は友人らと。被災地へは20回、30回と通った。その後も熊本地震・西日本豪雨・北海道東部地震・千葉豪雨・・・と毎年のように自然災害。日本が位置する地勢が引き起こす「自然現象」、今後も起きるだろう。

ここまで書いて寝た直後、激しい左右上下の揺れと阿弥陀様の天蓋飾り金具がガチャガチャぶつかる音!飛び起きた。直ちにNHK。「福島県沖を震源とするM7.3。宮城・福島県各地で震度6強。津波は無い」で一安心。東京は4、タワマン36階の揺れは5分ほど続いた。「エレベーターはすべて停止」と館内放送。菅首相20分ほどで官邸入り、職務とは言え大変だ。関東大震災・伊勢湾台風・チリ津波・阪神淡路大震災・中越地震・・・嗚呼自然災害大国・日本。今後も起きるだろう。

乱調こそ正常 コロナも国際協力も

2月初め新疆から『邁進新時代』(新疆文化出版社)5冊が届いた。国際協力も中々大変の一例として紹介したい。2015年は新疆ウイグル自治区成立60周年、それを祝して農業用井戸掘削・小学校修理・街路灯設置などを行った。その一環が『邁進新時代』5,000冊出版である。2018年改革開放40周年を控えて発展ぶりを示す写真集、新疆側へすべて贈呈し活用してもらう計画であった。

色校も支払いも終わり、印刷開始直前に出版社の社長が拘束され、ストップ。新疆側共同編集者の元新疆日報主任記者に、この数年「早く出版を」と度々催促していた。それが微調整・出版され、一部がようやく届いた。嗚呼6年!国際協力も不調乱調はごく普通の事。『邁進新時代』が役立てば幸い。

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『邁進新時代』(シルクロード経済帯国際シンポジウム部分)と小僧楽書

世界中で新型コロナが依然として流行している。日本でコロナ第1号が確認されたのは、昨年1月15日午後8時45分、中国武漢から帰国した神奈川県内の30歳代中国人男性(厚労省発表)。以来、国民や政府の必死の努力にもかかわらず収束していない。本日現在、ようやく第三波が峠を越えつつある。

ある政党は「ゼロコロナ」を訴えている。一党独裁の強みを発揮し、都市完全封鎖などで第一波を抑え込んだ中国でさえ、今なお発症が続いている。日本で第三波が収束しても、次が来ることは確実。インフルエンザがゼロにならないようにコロナがゼロになることはあり得ない。コロナも不調乱調はごく普通の事。無くすべきは「コロナ不安症」。

オマケ1ヵ月半遅れ当たり:本日2月15日の日経平均30,084円15銭。「ほんわか」79回(19/12/31)「大波乱の予感2020・・・」で予測した「日経平均3万円」が1ヵ月半遅れて当たり。自慢じゃないが、予測前日12/30終値23,656円からすれば、スゴイ予測。「3万ハヨイコ」と30年6ヵ月ぶり。今年の予測32,000円は桜満開頃には実現か。嗚呼ほんわかほんわか。(02/15記)

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『シルクロード・ニヤ遺跡の謎』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。