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国献男子ほんわか日記111 それぞれの正義 それぞれの国益は?

国際協力実践家 小島康誉

JR東海が2027年開通を目指していたリニア中央新幹線の工事が遅れている。南アルプストンネル建設を巡って静岡県が「地下水への影響あり」と着工を認めず、準備工事が開始されていないからである。このままでは2037年予定の大阪までの延伸も大幅に狂う。

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リニア新幹線の始発駅・JR品川駅前に出現した巨大看板(撮影:筆者)

計画ルートから外れている京都では「なぜ京都を外すのか!日本の損失だ!」などと誘致宣伝が行われている。計画ルートの奈良では巨大看板で「早期開通を!」訴えている。 島根県知事は「東京五輪はやってもらっては困る。やる資格がない。聖火リレーの中止を検討したい」と発言。地元選出議員は「不適切発言。呼んで注意する」と。

時代劇の定番「差し出す菓子の下に小判」場面と五十歩百歩の接待攻勢、それを受ける政治家や公務員たち、知事リコール署名の大半が偽造、「会長が女性蔑視発言」と報じたメディアの一部が「接待受けた美人内閣広報官」とわざわざ「美人」と報道、相も変わらずの敵失追及国会、「緊急事態宣言」めぐり官邸と知事が駆け引き・・・・・・

各者各様の正義からの言動だが、「国民生活は国家の存続と繁栄によって支えられている」といった大前提は意識されておられるのであろうか? それぞれの言動が国益を損なうことはないか? それぞれの正義が国益に寄与するのか? を意識されておられるだろうか? 各国が激しくしのぎを削る世界での、国際協力実践家の素朴な疑問である。

137億年の生命ありがとう

小僧は今月79歳、感謝×合掌。人類の誕生は800万年前、地球の誕生は46億年前、宇宙の誕生は137億年前とか(諸説あり)。想像も出来ないほど遥かはるか太古のこと。連綿と続いてきた生命。嗚呼ありがとう、ありがとう。そんな思いで、長野県南木曽で「植林し間伐し製材し家を建てる」を営む畏友・柴原薫氏から頂戴した樹齢千年以上の屋久杉の団扇に楽書。

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小僧楽書

コロナあり、活動制限あり、国献資金不足あり、老化あり、重箱隅つつき審議あり、自虐史観報道あり・・・日々イライラの小僧。でも137億年の生命につながる今日この時、今があると思えば、ありがたい。心底ありがとう。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『シルクロード・ニヤ遺跡の謎』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。