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国献男子ほんわか日記106 祈る天下和順 誓う国際協力継続

国際協力実践家 小島康誉

謹賀新年  2021年最初の「ほんわか」、今年もよろしくお願いします。初詣はコロナ禍で人出をさけ師走に増上寺、元旦に軽井沢の熊野神社。コロナ早期収束と世界平和を願い、国際協力微力継続を誓う。友人が軽井沢「TWIN-LINE HOTEL」支配人となり応援宿泊、菅首相会見「会合控えて」にそい静かに過ごす。コロナ対応&社会活動ともに必要。大晦日NHKで「四苦八苦4×9+8×9=108ゴーン」を聴き、バタンQ。

バタンQ前の師走28日、在日ベトナム人支援NPO「日越ともいき支援会」へ出向き、「小島国際貢献賞」お渡し。本賞は長年にわたって中国新疆ウイグル自治区で世界的文化遺産保護研究・人材育成など多くの活動を実践してきた小僧が「市民レベルで長年にわたり外国との相互理解促進活動を実践し顕著な成果をあげた方」の労苦を称え、国際協力の重要性を訴えることを目的として設立した賞。

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表彰状を手にする吉水慈豊師、ベトナム若者約30人も大掃除を中断して(撮影:小島聡子)

上記のような要件を満たす方は多くなく、不定期表彰。これまでに2002年涂善祥氏(中国琵琶奏者)と2008年段躍中氏(日本僑報社編集長)を表彰。賞は無名でも副賞の活動支援金はそれなりに役立っている。「日越ともいき支援会」は吉水慈豊師を中心に東日本大震災で被災した在日ベトナム人やコロナ禍で解雇された同国技能実習生・留学生などへ各種生活支援を精力的に実施、日本とベトナムの相互理解促進に顕著な貢献をされている。上の緑部分をクリックいただき、その活動を是非ご覧ください。

元旦、熊野神社へ。歩いていくつもりが、妻「零下1時間半は辛~い」で、観光協会サービス券利用しタクシーで海抜1200mへ。二つの賽銭箱へ「野口英雄」さん。何故二つ? 宗教法人登記は都道府県ごとに必要、このため一つの神社でありながら、県境を挟んで長野県側が熊野皇大神社、群馬県側が熊野神社と別々の宗教法人。♪イマジンImagineで「共生」を訴えたジョン&ヨーコ夫妻も参拝したとか。

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神社標識も賽銭箱も各2(撮影:筆者)

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58・60㎏のグレート・ピレニーズも初詣(撮影:筆者)

この神社は特別な思い出がある。ふた昔ほど前、法衣・袈裟・網代笠・錫杖・手甲・脚絆姿で、念仏を唱えつづけ念仏行脚に励んでいた頃のこと。五街道のひとつ旧中山道、坂本宿から軽井沢宿への旧道は獣道、冬でハイカーも皆無。枝に括り付けられた赤テープを探しながら行脚難渋。以下は拙著『ありがとう人生燃えつき店じまい』(東方出版)より。

中山道の碓氷峠を越えた時は吹雪だった。膝までの雪をかき分けほうほうの体で峠を越えると神社。参拝しようとすべりそうな石段をのぼり、二拝二拍手一拝。軒下で休もうとすると、「もう一回お願いします」の声。五、六人のカメラマン。云われるままに再び参拝。また「もう少し左後で」と。松本の写真クラブと。

雪の神社を撮影にきたら思いがけず行脚僧。絶好のチャンスとばかり度々の要望。やっとおわり水を飲む。男女は弁当をとり始めた。これで今日の昼メシはゲット、と思ったのは甘い考え。世間はそんなに甘くない(笑)。もう一度、お参りして「お気をつけて」と挨拶して、お別れした。その夜は中軽井沢の休業中の店の軒下で寝た。翌朝、寒さと空腹で目が覚め、暗いうちに念仏行脚を続けた。

オマケ雪中念仏行脚写真

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20数年前は五街道・日本縦断など念仏行脚“足袋足袋”(撮影:杉浦一隆氏)

オマケ紹介:中山道は別名「木曽街道」。「木曽路はすべて山の中…」(島崎藤村)、そんな木曽路の伝統的な祭りや風土を小僧の弟が「木曽路千夜一夜物語」で紹介中。長野県上松町の大宮神社祭礼での夜のお練りYouTubeは多数の方が視聴。「おうち時間」にご推奨。

「緊急事態宣言」再発出に反対! 飲食店時短に反対!

正月2日、東京・神奈川・千葉・埼玉の知事4人が西村大臣に「緊急事態宣言再発出」を要請。一見もっともらしい話だが、小僧は反対! 昨春の「緊急事態宣言」時と異なり、多くの人がコロナは感染率も死亡率も驚くほどではないと承知している。再び発出しても外出抑制効果は限定的であり、一方で社会経済活動への破壊力は甚大…だから反対。

一部の専門家も指摘しているようにインフルエンザ級の感染症に指定変更すれば、医療崩壊は解消する。首相や大臣・知事・大手メディアは「コロナも普通の病気。ある程度は仕方がない」と発信できないだけ。

目立ちたがり知事に要請され、1都3県に「緊急事態宣言」限定発出(7日にも出るとか)する際も早期解除を! 飲食店時短も早期解除! GoToも早期再開! すでに飲食業や観光業は崩壊している。医療崩壊ばかりに注目しないで! 個人も組織もコロナ対応は当然とりつつ、コロナとも「共生」する2021年。

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小僧楽書:諸行無常・春夏秋冬、これ摂理(軽井沢・雲場池にて撮影:筆者)

4日、妻と「新型コロナPCR検査センター 新橋店」で自主検査(1人2900円+税)。唾液提出3分。本日「陰性」連絡(小僧は昨年6月抗体検査も「陰性」)。安心せず「3密避け・マスク・手洗い・うがい」実行。コッ!コッ!コロナ友達だ! エィ!エィ!オ~(01/05記)

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。