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国献男子ほんわか日記115 待たれる世界遺産「縄文遺跡群」

国際協力実践家 小島康誉

お知らせ:このブログは「ADC文化通信」の諸氏の尽力でお届けしています。感謝するばかり。その運営会社「アジアドキュメンタリーセンター」(ADC)はTV番組制作がメイン。同じくTV番組制作の「太平洋少年倶楽部」と合併、「太平洋ADCフォルテ」となり新スタート。それにつれ「ADC文化通信」も「フォルテ文化ミュージアム」(仮称)と変身されるとか。その移行期間中は「国献男子ほんわか日記」も中断するかもしれません。空き期間が無いよう要望中です。引き続きの愛読をお願いします。

日本が世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産は、北海道6遺跡・青森県8遺跡・岩手県1遺跡・秋田県2遺跡の計17遺跡。青森駅からバスで30分ほどの「三内丸山遺跡」はよく知られている。小僧も昔々参観したことがあり、撮影写真を探したが見つけられず残念。

青春18きっぷ日本縦断した際、JR新函館北斗駅にて19.08.08筆者撮影

青春18きっぷ日本縦断した際、JR新函館北斗駅にて19.08.08筆者撮影

昨年9月にはユネスコの「国際記念物遺跡会議」(イコモス)のオーストラリア人専門家による現地調査も終了。間もなくその結果がもたらされ、7月16日~31日コロナ禍のためオンライン形式で開催される第44回世界遺産委員会で決定される。昨年の同委員会はコロナ禍で中止となり、今年は2年分の審査が行われる。

同時に日本が世界自然遺産への登録を目指している「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の審査も行われる。「北海道・北東北の縄文遺跡群」と共に登録が待たれる。共に登録されれば、日本の世界遺産は計25件となる。

発見! アーティスト限定制作トートバッグ

終活は疲れる。でも楽しい。書庫の片隅から珍しいトートバック出現。30年ほど昔、アキラ・イケダギャラリーが幕張メッセで開催した大規模な現代アート展「PHARMAKON’90」に合わせてアーティストが制作した限定品。トートバック化は京都の一澤帆布店。

小僧楽書:背景はサンドロ・キア、レイ・スミス、若林奮らの作品と同図録(撮影:筆者)

小僧楽書:背景はサンドロ・キア、レイ・スミス、若林奮らの作品と同図録(撮影:筆者)

ジュエリー専門店チエーンで今日の業績を上げ、現代アート事業で明日の繁栄の種をまいていた頃が脳裏に浮かんできた。「PHARMAKON’90」へは、ドナルド・バチェラー、ゲオルグ・バゼリッツ、ジャン・ミッシェル・バスキア、ジェームス・ブラウン、エンツォ・クッキ、ヤニス・クネリス、アグネス・マーティン、A.R.ペンク、ロバート・ラウシェンバーグ、ケニー・シャーフ、ジュリアン・シュナーベル、レイ・スミス、フランク・ステラ、高松次郎らの作品を貸し出した。それらウン10億の作品群は小僧の数代後の社長により売却処分されたとか・・・嗚呼。終活楽しみま~す。ほんわかほんわか。(05/02記)

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。