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国献男子ほんわか日記134 違って当然 対立して当然 その上に協調

国際協力実践家 小島康誉

友人はありがたい。「BSフジ〈プライムニュース〉で櫻井よしこ氏と朱建栄氏が対談し、新疆へ150回も行った小島康誉さんという人がいると放送された」と4人から連絡いただいた。早速ネット検索、両氏の対談は出ていたが小僧の名前は出ていなかった(長い番組を500字程度に圧縮したネット記事だから当然のこと)。当日、衆議院で決議された新疆や香港などでの人権懸念がテーマだったようだ。

日本と中国・韓国・ロシア・北朝鮮・・・とは様々な違いや対立がある。民族・歴史・宗教・体制・思想・・・が違えば対立が生まれるのは当然。外国だから違って当然、対立して当然と、双方が捉えることが重要では。それを踏まえて「協調」「共生」が必要ではと小僧は思う。人間関係同様に、双方が相手の弱点を批判するばかりでなく、長所を認めることも大切ではと思う。

さて写真にご注目。東京2020オリンピックでの選手入場の一場面。その右方に重ねた正方形は北京2022冬季オリンピックでの選手入場の一場面。東京2020では日本語で「ドイツ」と国名表示、裏側に英語表記し随時回転させていた。北京2022では中国語と英語で「アメリカ」(中国語でアメリカ合衆国は美利堅合衆國と書き「美國」と略す)を同一面に表示。それぞれの考えがあってのことで、何方が良いとは言えない。外国は違う一例として紹介させていただく。

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東京2020ドイツ選手団と北京2022アメリカ選手団の国名看板を組合せ(共にNHKより)

21世紀こそ自然・環境と「調和」し、民族・性別・宗教・障害・思想などをこえた「共生」、国家をこえた「国際協力」、流行りの言葉でいえば「SDGs」実践の世紀でありたい。パラリンピックはその良い機会。東京2020パラに続く北京2022パラが「共生」を更に進める機会になればと多くの方々同様に願っている。各種のハンデを乗り越えて活躍する諸氏に心からの拍手を送りたい。

春が来る! 皆で咲こう!

憎いコロナで不自由な日が続いている。もう2年も。海外はもとより国内旅行もままならない。「朝の来ない夜はない」などと言われるように、コロナ禍もそろそろ終わる。ワクチンや治療薬で「オミクロン 何を騒ぐか ただの風邪」となる日も近い。

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小僧楽書:写真は不自由な日々の向こうの春をイメージして(撮影:小島聡子)

 春が来る。大好きな春が来る。天地の生命が躍動する春だ。跳ね回ろう。3回目ワクチンを早く打とう(小僧夫婦は完了)。ワイワイガヤガヤしよう。友たちと大声で唄おう。子供たちと走り回ろう。桜を愛でよう。皆で咲こう。あと少し頑張ろう。不自由な今を楽しもう。ほんわかほんわか。(02/15記)

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。