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国献男子ほんわか日記147 敬隣永安!素敵なポジティブ発信!

国際協力実践家 小島康誉

このブログは「太平洋ADCフォルテ」諸氏の尽力で配信いただいている。感謝するばかり。英国プラチナ・ジュビリーを前にNHKで放送された「エリザベス女王 愛される理由~即位70年の軌跡~」などテレビ番組制作の一方で、幅広い文化活動紹介も企業の役割と取り組んでおられる。小僧以外に元朝日新聞企画委員の白鳥正夫氏が常連だ。そして新たに日本学術振興会特別研究員のアクマタリエワ・ジャクシルク女史が「キルギスあれこれ」を開始された。日本であまり知られていない国についての連載が楽しみだ。

その第1回に「私の祖国は侵略されたウクライナ、侵攻したロシアと同じソビエト連邦の一員だったキルギス共和国。私が生まれた時はまだソ連でした」とある。世界は複雑、ウクライナ戦争は終結せず、アフガンでは女性の権利は大幅制限され、ミヤンマーでは軍事政権が強権をふるい、米中対立は新段階へ入り、東アジア有事さえ予測され、英・仏・独・伊など欧州政治は不安定化し、米ではFBIがトランプ前大統領邸を捜索し機密文書回収・・・。日本は中国・ロシア・韓国・北朝鮮と領土問題や拉致問題などを抱えている。

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中国駐大阪総領事館から届いた「御中元」(撮影:筆者)

しかし、人類は各種問題を乗り越えてきた。上記のような問題も「上手く」解決するだろう。そんな未来志向のために必要なのは「共生」「善隣」「協力」「SDGs」精神。中国駐大阪総領事館イベント「新疆は良いところ」に招かれ、薛剣総領事と会見したところ御心あふれる礼状を頂いた。そして先日「御中元」が贈られてきた。ありがたい。その中に特製「中日友好 敬隣永安」インゲン豆味饅頭も。「敬隣永安」、聞きなれない言葉。

なんとなく意味は分かるがネット検索すると、薛剣総領事が「西日本地区中日友好交流大会」で、この言葉は「中日関係50年の素晴らしさの象徴であり、次の50年の中日友好関係への切なる期待を託す」ものと挨拶されたと。この「敬隣永安」精神で世界平和を!日中国交正常化50周年祝賀を! 饅頭「敬隣永安」美味しかった。仏様も大喜び。今日は終戦記念日、平和の尊さを実感しつつテレビ中継にあわせて合掌・黙祷・誦経した。しかし今日も世界では紛争・戦争で亡くなる方が!嗚呼。(08/15記)

ああ迷中迷、わが人生

長く企業経営者だった。今は国際協力実践家で僧侶。人さまから経営や人生について相談を受けることも時々。今なお迷いの最中にいる小僧は「立派」なことはとてもとても言えない。ただ「迷いこそ生きている証拠、しっかり迷いましょう」と言うぐらい。

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小僧楽書:背景は新幹線からの富士山(撮影:筆者)

すると「迷っているのに期待外れの答えだ」というような顔をされる。「米」粒ほど小さな正解を求めて、広く長い人生道を「進む」のは至難なこと。誰かに探してもらっても自分の身にはつかない。自身で進むしかないのが「人生という道」と割り切っている「迷中迷」老人で~す。ほんわかほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。