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国献男子ほんわか日記158 江沢民元国家主席・孔鉉佑大使とトキ 友好と共同

国際協力実践家 小島康誉

習近平国家主席の前々代の江沢民氏が昨年11月30日、上海で死去された、享年96歳。師走に中国の広報誌『人民中国』(人民中国雑誌社)1月号が届いた。特別企画「祖国発展に生涯尽くし 江沢民元国家主席・追悼アルバム」が8頁にわたって特集されていた。習近平総書記が江氏の妻・王冶坪夫人や親族に哀悼を表す写真から始まり、人民大会堂での追悼大会の写真などが続いている。1998年11月、中国の元首として初めて日本を公式訪問、迎賓館での歓迎式典で天皇陛下(現・上皇陛下)とにこやかに手を振る姿も収められている。

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1998年11月27日、東京で開催された歓迎レセプションに出席した。江氏「歴史問題に言及」と探し出した手帳にメモされていた。2000年10月北京で開催された日中友好協会創立50周年記念イベントに際し、江沢民主席から協会へ贈られた「発展中日友好 促進共同発展」色紙複製も出てきた。手帳には4月上海博物館「シルクロード考古珍品展」開会式出席、8~9月ウルムチ商談会開幕式出席や国家文物局打合せ、12月新疆大学奨学金授与や姉妹都市打合せなどで中国へ出かけたこと、国内で胡錦涛国家副主席(2003~13主席)歓迎宴出席や新疆政府の阿不来提・阿不都熱西提主席一行訪日団添乗、新疆クチャに希望小学校建設なども記録されていた。

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孔鉉佑全権大使の年賀状にはトキも(撮影:筆者)

今年も多くの年賀状をいただいた。中国の孔鉉佑駐日全権大使からの賀状は、泰山と富士山、天壇祈年殿と金閣寺、パンダとトキが松と雪結晶に浮かび上がる立体的作品。大使館などで数度お会いした尊顔が浮かんできた。江沢民主席の来日時点で日本国内のトキは1羽だけ。江主席は皇居で天皇陛下に、トキ贈呈を約束、翌年1月には雄雌ペアが佐渡へ届けられた。人々の保護活動も実り、現在では国内に480羽ほどが生存している。ギクシャク続く日中関係。友好を基礎として、理解を進め、共同を実践する2023年!(01/17記)

無理にでも 見つける幸せ

大晦日=明治神宮での10時間早い元日初詣から帰り、スーパーで三が日の買出し。ナントナント5000円ぴったり!驚いた。全くの偶然にすぎないが、1億分の1ぐらいのピッタリ!信者さんや畏友諸氏から頂いた、塩けんぴ・ハム・餅・米・タツクリ・黒豆・蕎麦・蜜柑・干し柿などと美味しく味わった妻との正月。ありがたい×ありがたい。

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小僧楽書:安すぎる?「もやし」農家さんご苦労さま

何でもないことで「偶然にすぎない」と見過ごすか、「スゴイ!」と捉えるかは人それぞれ。日々の生活で無理にでも喜びを笑いを楽しみを幸せを見つけ出すようにしている。本当は蒲鉾も買いたかったが、高いので止めた。買っていたらピッタリ!にはならなかっただろう。オイラは運が強い(笑)。

元日=増上寺でお念仏、品川駅ホ-ムレスにカンパ。2日=街ナカ観察、三越の免税カウンターは長蛇の列、馴染みの鮨屋「元日夜も営業したが10人席が2回転。全て外国人」と。初夢「岸田首相、ウクライナ電撃訪問」、正夢になることを!3日=新疆活動40年大量資料データ化再開。4日=ネパール人へお年玉。5日=TV局プロデューサーや訪日中国人とビーガン居酒屋でワイガヤ。6日=北京友人より家族や友人ら感染するも回復ご安心をと連絡。・・・・・・日々喜びいっぱい。ありがたい×ありがたい。本若ほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。