VOICE

国献男子ほんわか日記168 祝!役所広司さんカンヌ最優秀男優賞!

国際協力実践家 小島康誉

役所広司さんが5月27日(現地時間)カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。おめでとうございます。深い関係はないが、長年実践してきた国際協力でお手伝いしたことがある。しかもこの「ほんわか」との繋がりもあり、紹介させて頂く。2009年6月テレビ東京の旅番組「封印された三蔵法師の謎」撮影で旅人役の役所広司さんを新疆ウイグル自治区のベデル峠へ案内した。TV局→前田耕作氏→安田順惠氏ルートでの依頼だった。番組制作は永野浩史氏(現・太平洋ADCフォルテ=「ほんわか」配信元=副社長)らが担当した。

“

役所広司さんと一休み。ベデル峠は左上約100m(撮影:取材クルー)

ベデル峠(海抜4,284m)は玄奘三蔵(602₋664)が国禁をやぶりインドを目指した時、現在の新疆からキルギスへ越えたと推測されている峠。長安(西安)を発った玄奘さんが屈支国(旧名は亀茲国・現在のクチャ)へ着いた頃は雪におおわれ天山を越えられず、6ヵ月とどまり「凌山」を越えたと『大唐西域記』に記されている。この「凌山」は天山山脈(2013年世界自然遺産)のこと。どの峠を越えたかは2説あり、アクス北西のベデル峠とクチャ北西のムザルト峠。前者が有力視されている。

一帯は中国とキルギスとの国境地帯のため軍事管理区で立入禁止。新疆で国際協力を実践してきた筆者が新疆政府と交渉して撮影許可を取得した。写真地点より下方の分屯地での検問も新疆政府外事弁公室幹部の同行でスムーズに通過した。なお筆者は2005年にもベデル峠に達し「中国・2001」と刻まれた国境碑にタッチした。

役所広司さんから宴席で「ファンからロマネコンティを貰ったがまだ飲んでいない」と聞き、「じゃ~トゥールダルジャンで御馳走します」と約束したが、返事があるはずの同席プロデューサーから連絡なく実現していない。あの頃は金も有った、今では金欠状態だが、約束は約束、連絡あれば果たす。役所広司さん、益々のご活躍を!

オマケの一枚:映画祭が開かれたカンヌはフランス地中海沿いの港町。フランス繋がりで記せば、フランス海軍フリゲート艦「ロレーヌ」が5月30日、日仏両国旗を掲げて東京国際クルーズターミナルに接岸した。昨年11月完成の最新鋭艦、約6000トン・全長142m・今回乗員145人。性能試験のため4月上旬フランスを出航し、エジプト・インド・シンガポールを経て日本着。途中、内戦中のスーダンから仏国民や国連職員など約400人を避難させた。東京寄港直前には海上自衛隊「やまぎり」と訓練実施。接岸中に日仏交流活動を行い、6月5日に出港した。(06/06記)

“

品川コンテナ埠頭ごしに2㎞余離れた寓居からパチリ(撮影:筆者)

さよならコロナありがとうコロナ

憎っくきコロナも5類に移行した。「ほんわか」107(21/01/26)などで「インフル同等の5類へ移行を」と度々主張してきたが、2年余たって5月8日に実現した。皆が喜んでいる。マスクからも解放された。嬉しいことだ。学ぶこともイロイロあった。コロナで亡くなった方々に合掌。泣いた人も笑った人も儲けた人もインチキやった人も・・・イロイロあった。妻はコロナ後遺症で不調が続いている。

“

解体作業の皆さん(右上方)ご苦労さま(撮影:筆者)

東京港沿いの「船の科学館」駐車場に設置されていた仮設病棟も5月中旬に撤収が始まった。ミニブーム中の短歌らしきものを一首ヒネッテみた。「ありがとう5類に移行役目終え 解体進む仮設病棟」、詠み人はワクチン5回。さよならコロナありがとうコロナ。ほんわかほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。