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国献男子ほんわか日記224 より良い世界を! 81億人「共生」万博十景

国際協力実践家 小島康誉

赤字かと心配された大阪関西万博も連日超満員、会期末は入場できない可能性も。参観は急がれた方が良さそうだ。万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、技術革新や国際連携を通じて、世界がより良い未来を築くためのヒントを見つけることを目的としている。158の国と地域、そして国連などの国際機関が参加。

世界81億人「共生」万博の筆者撮影写真10点と参加した中国館「新疆ウィーク」開始式での「共生」を紹介したい。王建新新疆党宣伝部長、章書靖中国館長、薛剣駐大阪総領事につづき、永野ひかる万博協会国際局審議役(6番目写真「開始式」の右端)が挨拶。その流暢な中国語にビックリ。相手国の言語で話すのは「共生」の素晴らしい一環、感動した。

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ネットによれば、永野氏は神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学部客員教授、万博協会へ出向中で、中国・韓国・タイ・シンガポール・マレーシア・フィリピン・インドネシア・オーストラリアを担当。その挨拶で「南京大学へ留学したが、新疆へは行ったことがない」と中国語。筆者が「下次吧!」(次に!)と軽口を発し、会場から笑いが起きた。失礼しました。(09/07記)

批判あふれる世の中、自分はどうだ!?

世の中、あらゆる分野で批判があふれている。各種メディアから個人レベルまで批判がいっぱい。同調より批判のほうが注目を集めやすいからだろう。批判の方が自己存在感を感じやすいからだろう。批判するのが正義のような風潮がある。批判するのが優れていると捉えている人も多い。批判するのは簡単だ。じゃあ自分はどうだ!?

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役所広司氏と新疆ベデル峠にて(撮影:TV東京)

映画にチラッと出ることになった。端役の端役だがセリフもある。台本で練習している。中々難しい。講演や取材受けは多々体験し、役所広司氏や吉岡秀隆氏の撮影現場にも立ち会い、TVやラジオに出たこともあるが、映画に出るのは初めて。今まではボッ~と見ていた映画やドラマ、この役者「ヘタだなぁ~」などと呟いていたが、出る身になって見ると「中々大変だぁ~」と思う。

他を批判するのと、自分で実行するのでは大違い。筆者も国際理解実践が「中国の手先」などと批判されている。批判あふれる世の中で、自分が批判的にならないよう自戒している。ホンワカほんわか。追記:映画のタイトルなどは監督側から公表後に紹介しま~~す。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授などを歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。