VOICE

国献男子ほんわか日記87 新型コロナ 日本・中国・驚き

国際協力実践家 小島康誉

4月7日、新型コロナウイルス感染症制圧へ、特措法に基づく「緊急事態宣言」が東京・神奈川・埼玉・千 葉・大阪・兵庫・福岡に発令されました。「爆発的感染回避と医療崩壊防止」へ、早すぎず遅すぎずの総合的判断。しかも前日には予告する日本らしさ。宣言を 受け、都府県より「不要不急の外出自粛要請」などが出されました。合わせて108兆円もの「緊急経済対策」も決定。16日には「緊急事態宣言」が全国に拡 大されました。

「遅すぎる」「少なすぎる」「休業要請には補償を」「来ないで」などと意見次々。度量が試されますね。それらを野次馬的に伝える一部の新聞テレビ雑 誌。あれこれあっても、この危機乗り切りへ前向きに協力しつつ活動したいですね。私は外出8割減目指すとともに、小僧ながら「早期収束」を願い、朝夕お勤 めしています。「緩やかな日本型」戦略に世界が注目しています。本稿がアップされる頃には山を越えていると良いですね。

新型コロナは世界中で猛威をふるっています。そんな中、人民日報国際部・日中交流研究所編『手を携えて 新型肺炎と闘う』(日本僑報社)が「世界保健デー」04/07付で緊急出版されました。私も人民日報日本支局の劉軍国首席記者の求めに応じて「新型肺炎でも日中協力」を寄稿し、贈られてきました。

“

『手を携えて 新型肺炎と闘う』表紙と「はじめに」

拙稿は紙幅の関係で圧縮されていますが、武漢から日本政府派遣第一便で帰国した191人を16日間受け入れ、消毒を終えた「勝浦ホテル三日月」の営業再開日03/01に「国際協力」精神を応援すべく宿泊した際に、「新疆へ医療用マスク1万枚寄贈」を急ぎまとめたものです。

“

新疆政府へ寄贈したマスクを手にする幹部諸氏(撮影:新疆政府外弁)

孔鉉佑中国大使の「互いに見守り助け合う隣人の道」で始まり、中国国内・中国と世界・中国と日本の三部分に、多くの記事などが収録されています。私 が注目するのは、上の「はじめに」にあるように「中国がどのようにこの疫病と闘ったのか・・・」を緊急出版する「中国スピード」、驚きです。都市封鎖・外 出制限・病院突貫建設など強力対策で抑え込みに成功しつつある中国が新型コロナにどう対応したかの参考に、一読をお勧めします。

FNN東海テレビ電子版20.03.26が「友好都市に送ったマスク『返して』・・・市長の訴えに中国側が“10倍返し”の5万枚『受けた恩返す』」と愛知県豊川市長の写真入りで報道。画面には「もし在庫があれば返してくれないかと、交渉している最中です」と。それに応じての10倍返し。一見美談ですが、「返してくれないか」は、私のような「国際協力」を長年実践してきた者からすると、「素直な日本」に驚きです。

驚き! 生後100日の赤ちゃん「ほんわか日記」を見る

NYなどで注目されているアーティスト畏友キャンベル・ラ・プン夫妻から驚きの写真が届きました。Summer is checking www.adcculture.com honwaka#84と添え書きが。生後100日のサマーちゃんが私メのブログを見てくれたとは、超驚き超嬉しい。

“

サマーちゃん&見ている「ほんわか日記」画面(撮影:Campbell La Pun氏)

暗い話題の多い昨今、明るく笑いの一時をお過ごしください。今こそ「笑って働き食べ飲み出し寝る」。ほんわかほんわか。(以上04/17記)

 

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。