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国献男子ほんわか日記90 アフターコロナ日本 英語を第二公用語に!

国際協力実践家 小島康誉

新型コロナ制圧へ皆が協力しあった結果、本日05/25「緊急事態宣言」が最後まで残っていた東京・北海道なども解除された。皆々様お疲れ様でした。Newsweek電子版20.05.15が「日本の『生ぬるい』新型コロナ対応がうまくいっている不思議」と皮肉っぽく報じるように、「封鎖」「罰則」もなく、「要請」「指示」だけで、皆様が困難にめげず、工夫し努力し助け合った日本。素晴らしい国ですね。「3密」さけ、第2波も防ぎましょう。

日本には素晴らしい国民性と美しい日本語があります。その日本語の分かる人は世界で2%ほど、英語は56の国で公用語、事実上公用語の国が17と ネット情報。世界で生き残るには日本語だけでなく英語での発信力が超重要。拙著『ありがとう人生燃えつき店じまい』でも「英語を第二公用語に」と書きまし たが、7年経った今では更に強く主張しま~す。

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読売新聞20.05.03「GWポケモンとSpeak English!」

世界の主要言語は英語。世界には約200の国と地域があり、しのぎを削っています。生存競争は熾烈です。足の引っ張り合いです。一例がコロナをめぐる米中の外交戦。素人には全く分かりませんが、双方がWHO巻き込み威信をかけて情報戦。

香港で下船した男性の新型コロナ感染が確認された2月1日、直ちにクルーズ船に伝えられた。しかし、船側から乗客に伝えられたのは3日。その間も ショーは開かれ、ビュッフェは継続され、乗客はダンスに興じ…「3密」状態で、会話を通じ、ハグ・握手・トングなどを通じ…感染拡大(NHK「調査報告ク ルーズ船…」05.03)。クルーズ船は2月3日横浜港に着岸。次々と感染者が確認され、外国メディアは運航会社の責任を追及せず、日本の対応に問題があ るような発信を次々と。

時事通信電子版02.22「感染対応、国際ルール提起へ クルーズ船入港へ不備露呈」に は、茂木外相「船の旗国(今回は英国)、運航会社(今回は米国企業)、寄港国(今回は日本)のいずれが一義的な責任を負うというルールが確立されていな い」、加藤厚労相「船の中は全て船長(イタリア人)がコントロールしながら、我々がアドバイスする体制になっている。初期段階で船会社でも対応してほし かった」と。

これらをふくめ日本の出来事や主張は英語で世界へ「大量」発信されているのでしょうか? 1回2回では効果なし、複層的・連続的「大量」発信こそが世界で日本が生き残る道。情報発信大国である中国で国際協力を長年実践してきた者の実感です。

そのためには英語教育の充実加速とともに、日常生活に英語をあふれさせる必要があるのでは? 例えばTVニュースの一部は英語にするとか、新聞でも見出しに英語を添えるとか。日本式カタカナ英語もより正しい発音に修正必要、コロナウイルスは英語で はcoronavirusコロナヴァイラス。アニメ・ゲーム・スマホ・AIの活用も。英語熟達者の脳をコピーする方法や覚えの速い幼児の脳の仕組みをス キャンする方法はないのでしょうか。

転載させていただいた読売新聞は先駆的ですね。そこから拾えば、新型コロナはThat’s terrible!(大変だ!)、That’s enough(もうたくさん)、Don’t be afraid(こわがらないで)、Let’s work together(力を合わせよう)。アフターコロナ日本は明治維新・終戦に次ぐ大変革チャンス。その大項目が、英語を第二公用語に! 故・小渕首相が提案されたことも。

万物の霊長!? 共生してこそ

人類史に残る「新型コロナ世界大流行」。その過程で現れた数々の対立。コロナを巡っての米中外交戦、諸外国で中国へ巨額賠償訴訟、アジア系へ嫌がら せ、他国での発生を喜び横断幕まで掲げる人、営業自粛要請に応じない店への誹謗中傷、感染者や医療従事者への差別、店員や配達員などへの詰問、企業内パワ ハラ、家庭内暴力……

人類は「万物の霊長」を自任しています。三省堂『大辞林』電子版には、出典は中国の『書経』として「万物の中で最もすぐれているもの。すなわち人 間。人類」と。万物の中で最も優れているなら、何故、上記のような対立が生じるのか?「万物の霊長」ではなく、自己中を繰り返してきただけの動物にすぎな いのでは? 万物を利用してきただけではないのか?

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小僧楽書:ゴメンね、鳩さん烏さん…(品川駅前にて撮影:筆者)

写真は鳩や烏や雀が停まれないように、設置された鳥よけスパイクやワイヤー。昔、鳩に餌やる人優しい人、今では環境保護に無頓着な人。昔、子供に声 かける人優しい人、今では怪しい人。昔、タバコ吸う人かっこ良い人、今では肩身の狭い人。折り合いをどうつけるか、難しいですね。家庭で、地域で、組織 で、国内で、世界で、動植物界で、宇宙で……共生してこそ「万物の霊長」。まとめを畏友訳We humans truly could be the lord of all creation if we enjoyed living together in harmony with people at home, in communities, in organizations and beyond national boundaries as well as with other species on earth and in outer space.

オマケ時事川柳:正義ぶる記者と検事が賭けマージャン 我が夫婦ソーシャルディスタンス昔から アベマスクマージャン追い打ち土俵際 鬼の首とったとはしゃぐ野党諸氏 俺たちは何故責められるパチンコ屋 威信かけコロナ何処から泥仕合。嗚呼ほんわかほんわか。(05/25記)

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。