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国献男子ほんわか日記91 給付金10万円を苦闘する外国人実習生へ

国際協力実践家 小島康誉

本日06/06現在、日本での新型コロナは“収束”しつつあります。「緊急事態宣言」も全面解除されま した。皆で頑張った結果ですね。終戦直後の焼け野原・食糧難・苦闘を知らない世代にとっては、初体験の大困難。政府は事業規模233兆円緊急投入決定、私 にも特別給付金10万円申請書が05/23届き、即提出。入金は6月末? ありがたいことです。第2波が来ないことを! 東京・神奈川・北海道・福岡…が心配ですネ。

国際協力をのぞく普段の生活は年金でなんとか回しているので、この10万円は辞退しようか、頂いてどう活かそうか、と考えていた05/15、NHKニュース「行き場失う外国人技能実習生」 が目に。コロナ騒動で解雇されたベトナム人を支援している「日越ともいき支援会」の活動でした。使途決定。「ニュース拝見。“言うは易く行うは難し”の国 際協力実践に敬服、国際協力を実践してきた者として心ばかりのお手伝い」と便りをしたため、私メの国際協力写真集『中国新疆36年国際協力実録』をそえ て、05/17送りました。

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NHK電子版2020.05.15より転載

いま「日越ともいき支援会」が力をいれているのは、技能実習生の再就職先を探すことだそうです。政府は4月からコロナ騒動で解雇された実習生を救済 するために特例措置として、当初の業種以外の他業種への再就職を可能としました。これを活用して、「日越ともいき支援会」代表の吉水慈豊さんは、SNSな どを通じて技能実習生たちの受け入れ先を探していると番組。外国人実習生を使い捨てにしない「共生」日本でありたいですね。

特別給付金計は12兆7,344億円余と総務省Web。日本人×10万円より多いのは、有効な在留カードを持ち住民基本台帳に登録されている外国人 にも給付されるから。これらを含めて新型コロナ対応で国民や企業などへ233兆円も緊急決定できるのは、日本が存続し繁栄しているから。貧しくお手上げの 国も多数。国民の生活を支えているのは「国家の存続と繁栄」、40年近く国際協力を実践してきた者の実感です。国民が国家を支え、国家が国民を支える。今 回分で財政赤字は更に増加、皆で頑張ろう。次世代も頑張ってネ。

ありがとうの風をおくれば・・・

新型コロナ関連ニュースで毎日のように登場するWHO。ご存知のようにWorld Health Organization(世界保健機関)の略で、健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として1948年設立された国連に属する専門機関。その WHOを巻き込み、米中は対立。それ以外にも、諸外国でアジア人へ嫌がらせ、他国での発生を喜び横断幕まで掲げる人、営業自粛要請に応じない店への誹謗中 傷、感染者や医療従事者への差別、店員や配達員などへの詰問、企業内パワハラ、家庭内暴力…と対立が次々と。

不平・不満・批判・怒り・差別・口撃……では、対立が生じるだけ、互いに不幸になるだけ。何事も感謝で受入れることが幸せになるコツと小僧は思いま す。自分が鬼になれば相手も鬼になるのでは? 国民も政府も、与党も野党も、医療関係者もパチンコ店も、女性も男性も、夜職も昼職も、上司も部下も、妻も夫も、大人も子供も、泣く人も笑う人も、この国 もあの国も、皆みんな感謝しあって…

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手作りウチワに小僧楽書:「緊急事態宣言」解除後の品川駅土曜夕方(撮影:筆者)

ありがとうの風をおくれば、ありがとうの風がかえってきます。間もなく夏、ありがとうの風をおくりませんか? たとえありがとうの風がかえってこなくても! 新型コロナ“終息”願って、仏壇に畏友・本多廣賢常念寺住職より頂いた弘法大師空海上人「利剣名号」お札を祀り、祈り続ける小僧です。オマケ:WHOには別の意味も。ご存知のように「誰?」。WHO って誰?何者?を英語ではWHO ARE WHO ?

続オマケ:クレカ2社から5月分請求書到着、0円也、わが史上初、外出自粛証明で~す。続々オマケ「さざんかの宿」替歌:仕切りパネルに手を触れず マスク外して乾杯だ 飲んだって飲んだって あゝ酔えないよ 花は咲いても愚痴の花 明日は明るい コロコロの夜 ほんわかほんわか。(06/06記)

編集後記:本日06/11品川駅近くの眼科を受診した際、併設されている内科で、新型コロナ抗体検査を実施中と知り、受けた体験ご報告。看護師が中指の先端から血を一滴採取し指一本ほどの「COVID-19」検査キットに垂らし、待つこと30分。
 A4の「新型コロナウイルス簡易抗体検査の結果について」には「本日(令和2年6月11日)の簡易抗体検査の結果は以下のとおりです。小島康誉様 IgG抗体:陰性」と記されていました。その後に“面白い”文面が続きます。
 「もしあなたが過去2~3週間感染予防(3密を避ける、こまめに洗 う、マスクを着ける)を十分に心がけてこられたならば、『現在(おそらく)新型コロナウイルスには感染していない』と言えます。ただし、この検査をもって あなたが『新型コロナウイルスにかかりにくい』ことが証明されたわけではありません」などとあり、最後に「抗体検査の結果はあくまでも参考であり、正式な 感染の診断・渡航の可否などに用いることはできません、ご了承下さい」と。これで5,500円保険適用外でした。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。