CREATION

【NHK BS1】2013年08月13日 (火) 午後10:00~10:49

プロジェクト112
知られざる米軍化学兵器開発

“

1960年代、アメリカでは極秘で化学兵器の開発と研究が行われていました。 私たち取材班は、その指針を示した秘密文書を入手。

コードネーム、「プロジェクト112」

当時の国防長官マクナマラが陣頭指揮を執り、 陸海空軍、海兵隊、情報機関など国家を取り組むことが記されていました。

しかし、ここには信じられない事実が・・・。 毒ガスや生物兵器の開発に、自国の兵士を人体実験に使っていたのです。 アメリカ各地から数万人単位の若い兵士たちが集められ、 幻覚剤や毒ガスなどを投与されていたのです。

当時、人体実験を受けた元兵士たちは、今、国を相手取って裁判を起こしています。 彼らは、みな若い時の人体実験の後遺症で、心身ともにボロボロになっています。 そんな彼らが語る、生々しい実験の様子。 実験を拒否すると、高官に脅迫され続けざるを得ない状況なども、 詳細に語られています。

そして、これは日本とも無縁ではありませんでした。 その人体実験を基に製造をしたサリンやVXガスなどの化学兵器が、 返還前の沖縄に密かに持ち込まれていたのです。 その量、なんと13000トン! 日本国民全員を殺せる莫大な量でした。

番組では、アメリカ各地の公文書館から見つけ出した映像と資料、 そして当事者たちの証言を紐解きながら、 当時、化学兵器開発に邁進したアメリカの知られざる実態に迫っていきます。