2011年の東日本大震災によって福島第一原発でメルトダウンが発生した福島県大熊町。その復興が進む中、ここにいる人たちの一助になろうと中華食堂「十川食堂」を営んでいるのが、中国出身の十川･彩（とがわ・あや）さんです。

十川さんが日本に来たのは17年前。離婚を期に故郷に娘を残し、北海道のホテルのレストランで働いていました。後に日本国籍を取得、夢だった中華食堂の開業を実現するため大熊町にやってきました。

開業から1年、周りに飲食店がほとんどないため、お客さんのために朝から晩までほとんど休むことなく店を開けてきました。そんな十川さんは、中国から弟を呼び寄せ店をさらに大きくすることを目指します。ですが、原発処理水の海洋放出で、弟は来日に難色を示すようになりました。しかし十川さんは「私を必要としてくれるこの町の人のために頑張りたい」と弟の説得に乗り出します。さらに物価高の中、値上げをせず利用してくれるお客さんのために奮闘を続けます。

人々が集い食事をする「十川食堂」。町の復興やお客さんのために営業を続ける十川さんの物語です。

【プロデューサー】永野浩史【ディレクター】楊昭【アシスタントディレクター】榎本隆宏

【Producer】Hirosi Nagano【Director】Yo Syo【Assistant director】Takahiro Enomoto

「Where We Call Home」Streaming

（Referenced from NHK website）