CREATION
3000本!見せます イチロー全安打
3000安打という偉業を成し遂げたメジャーリーガー・イチロー。デビューから16シーズンで放った安打の全てをお見せする6回シリーズです。
第1回
1〜500本(2001年4月~2003年5月)
デビューイヤーは首位打者、盗塁王、最多安打、シルバースラッガー、ゴールドグラブ、シーズンMVP、新人王と、人々の予想を上回る多くのタイトルを獲得したイチロー。全米に衝撃を与えた活躍を紹介します。
第2回
501〜1000本:(2003年5月~2005年6月)
2004年10月には、ジョージ・シスラーがもっていた年間最多安打の記録を更新。このシーズンで放った262安打は、メジャーリーグ史にさん然と輝く最多安打記録となっています。
第3回
1001〜1500本(2005年6月~2007年7月)
この時期、レッドソックスに入団した松坂大輔との対戦など、日本の一流選手同士の対決にも熱い注目が集まるように。2007年のオールスターゲームではランニングホームランを披露しMVPを獲得しました。
第4回
1501〜2030本(2007年7月~2009年10月)
メジャーリーガーとしてはベテランの域に足を踏み入れるものの、打撃の技はますます研ぎ澄まされていくイチロー。2009年9月にはウィリー・キラーの記録を塗り替え、史上初となる9年連続200安打を達成しました。イチローはインタビューでこう語っています。「ようやく開放されましたね。200安打を続けて打っていくという争いにピリオドを打つことができたという開放感でいっぱいですね。」
第5回
2031〜2536本(2010年4月〜2012年7月)
2010年9月、イチローは10年連続200安打という前人未踏の記録を達成します。これまでに8回以上200安打を達成したのは、ピート ローズ 、タイ カッブ、ポール ウェイナー、ルー ゲーリッグ、ウィリー キーラーの5人。しかし10年連続で達成したのはイチローただひとりです。また、10年連続してオールスターゲームにも出場しました。そして2012年7月、イチローは11年半過ごしたマリナーズからヤンキースへ移籍します。初打席の相手は古巣マリナーズ。セーフコフィールドのファンにスタンディングオベーションで迎えられ深々と挨拶をしたイチロー、その打席でセンター前ヒットを放ちました。
第6回
2537〜3000本(2012年7月〜2016年8月)
2013年8月、史上3人目となる日米通算4000安打を放ったイチロー。2015年にはマーリンズへ移籍し、背番号51が甦りました。2016年6月には、ピート ローズの記録を上回る日米通算4257安打を達成。会見ではこう語っています。「子どものころから人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はあるので、例えば小学生のころに毎日野球を練習して近所の人から「あいつプロ野球選手にでもなるのか」っていつも笑われていた。悔しい思いもしましたけど、でもプロ野球選手になった。何年かやって、日本で首位打者をとって、アメリカに行く時に「首位打者になってみたい」そんなときもやっぱり笑われた。でも、それも2回達成した。常に人に笑われてきた悔しい歴史が僕の中にはあるので、これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろんあります。」
そして2016年8月7日、7回第4打席。ライトへの三塁打で3000安打を達成。メジャーリーグ史にのこる歴史をまた1つ、つくりました。「(メジャー)1本目のヒットを打ったときは、とにかくそのヒットが出て自分がうれしかった。人がどう思うかっていうことは全く関係なかったですけれども、きょうのヒットは僕がどう思うかというよりも、僕以外に支えてくれている人たちの気持ちや思いというもののほうが僕にとって大事だったんだな、というふうに強く感じた瞬間でした。僕は今日この瞬間とても満足ですし、それを味わうとまた次へのやる気・モチベーションっていうのが生まれてくると。僕はこれまでの経験上信じているので、これからもそうでありたいと思っています。」
語り:磯部弘
ディレクター:石渡 南
アシスタントディレクター:小野 夢子