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国献男子ほんわか日記118 新疆ウイグル自治区とは?
国際協力実践家 小島康誉中国新疆ウイグル自治区のいわゆる人権問題に関する報道が度々流れている。中国側と日本や米国など欧米側では大きく異なり、判断に困ってしまう。拙著『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』(レコードチャイナ)を巡って、八牧浩行氏(元時事通信常務取締役編集局長)と対談した際もそのような質問も頂いた。
新疆のキーワードなどを加筆。八牧浩行氏との対談をおえて(撮影:任書剣氏)
小僧は「外国のことは中々分かりません。毎日、レコチャをふくむ日本の各メデイア、中国の人民日報ネット・環球時報ネット・新疆ネット、英国のBBC、米国のCNNなど幅広く見ていますが、報道には大差があります。報道されているような施設を訪問したことはありません。綿花畑は見学したことはありますが、ウイグルの人たちが楽しそうに作業していました。昨年はコロナで新疆へ行けませんでした。友人たちは元気で安心しています。大美新疆(美しい新疆)を訪問できるようなったら大愛無疆(大きな愛に境界はない)の精神で現地諸氏と各種活動を再開したい。可能であれば報道されている施設を見学して、この目で確かめたいと思います」と答えた。
新疆ウイグル自治区を訪問したこともなく、その研究者でもない方々が各種発信されている。そこで、同自治区に関する基本情報を150回以上訪問した者としてお伝えしたい。中国の最西部に位置し、甘粛省・青海省・チベット自治区と接し、モンゴル・ロシア・カザフスタン・キルギス・タジキスタン・アフガニスタン・パキスタン・インドと国境を接し、国境線は5600㎞に及ぶ。面積は約166万㎢で中国の約6分の1、日本の約4.4倍。
清朝の乾隆帝時代の18世紀中葉に「新疆」(新しい境)と名づけられ、1884年「新疆省」が成立し、1955年10月1日「新疆ウイグル自治区」となった。人口は約2600万人、漢・ウイグル・カザフ族など約50民族。主要産業は農牧畜・石油・天然ガス・貿易・観光など。新疆を理解するキーワードは3つ。「シルクロード」=ユーラシア大陸のほぼ中央にあって、東西南北の幾多の文明文化が行き来した。世界的文化遺産が残存している。文明文化を運んだのは人々、よって多民族が居住している。「石油」=タリム盆地などには膨大な石油が埋蔵されている。石油のみならず天然ガス・鉄・石炭・レアメタルなどの資源も豊富。タクラマカン沙漠地下深くには大量の水も。「シルクロード経済帯の要衝」=中国の西方への門戸であり、欧州・中央アジア諸国にとっては東方への門戸であり、活況を呈している。
蛇足ながら「新疆」の「疆」が「彊」と記されていることもあるが、意味がまったく異なり誤りである。八牧氏との対談はYouTube「21世紀は共生・国際協力の世紀」で発信されている。笑覧くださいませ。
公衆電話・ATMが無くなる!? 老人は!?
利用者減少でかなり撤去された公衆電話、さらに撤去され、今の4分の1程度になるとか。ATMも減少中、複数銀行の共同運用でさらに減少しそう。スマホ普及とキャンシュレス化などの影響である。全ての分野で日本も世界も激変中。
小僧楽書:背景は既に 2 台が撤去された公衆電話(天王洲アイル駅で撮影:筆者)
便利になることは良いことだが、それが不便になる人もいる。スマホどころか旧式携帯さえ持たない小僧にとっては、困ることもあるけれど楽しく笑って生きていきま~す。東京オリパラの成功を願っていま~す。ほんわかホンワカ。(07/06記)