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国献男子ほんわか日記149 先生!女子アナ?不倫? 情報は鵜呑みせず

国際協力実践家 小島康誉

中国友人からビックリ電話「先生!女子アナなの?不倫しているの?意味不明記事がネットに載っている」と。マサカマサカと中国サイト「百度」で検索。「7月27日の日本メディア報道によるとフジテレビの有名スポーツ番組アナウンサー鳥島早読樹が辞職」(拙訳)で始まる記事があった。女性アナと男性写真のあいだの第2段落(下の写真)にナント「小島康誉」が4ヵ所、第3段落以降に14ヵ所もある。

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「日本知名主持軌已婚球員・・・宣布辞職」の第2段落部分(百度「捜狐网」より)

筆者の中国語力では歯が立たず、自動翻訳しても意味通じない。記事中の「フジテレビ」やアナウンサー名「鳥島早読樹」、「職業藍球運動員高田岡田」をたよりにYahooであれこれ検索。しかしヒットせず、探しまくって「不倫疑惑報道の尾島早都樹アナが長野放送を退社 バスケ岡田侑大と・・・」(日刊スポーツほか)に辿り着いた。中国報道と二人の名前は違うし、もちろん「小島康誉」は出てこない。本来の尾島早都樹が鳥島早読樹になり、第2・第3段落では小島康誉早田・小島康誉棗都樹・小島康誉早読樹などになっている。中国ネット報道はマサカマサカの大ミスプリ。「小島康誉」も有名になったものだ!誤報訂正を!

日本での例=米ペロシ下院議長が台湾を訪問した翌3日、各新聞は一斉に「ペロシ下院議長が台湾訪問 中国猛反発 軍事演習発表」などと報じた。そんな中ある新聞は「ペロシ下院議長の訪台計画 米、中国の対抗措置警戒」。訪問済みなのに「計画」と報道。また安倍元首相暗殺報道の力点や人々の関心が、非難されるべきテロ犯人や一家を破滅に追い込んだ旧統一教会から祝電・会費・取材などで僅かな関係があった議員へ移った。どこか妙だ。終戦記念日前後の報道も「反省」中心で国家としての「矜持」視点が希薄だ。どこか変だ。

報道・SNS・広告・口コミ・・・は売らんがため目立つため人気取りのため正確さに欠ける部分も少なくない。日々の生活でも国際間でも排他的ネガティブ情報があふれている。共生的ポジティブ情報は埋もれがち。国内でも国際間でも「情報戦」が展開されている。あふれる情報を鵜吞みにせず立体的・総合的に前向きに捉えることが重要では!? 相手を「悪く言う」情報より相手を「良く言う」情報、そんな社会でありたい。そんな世界でありたい。

楽しみは今 自分でつくる

橘曙覧(たちばなのあけみ)をご存知でしょうか。2歳で母、15歳で父を失い、清貧な生活に甘んじた江戸末期の越後の歌人。日常の些細な出来事に楽しみを見出し、喜びを詠み上げた。正岡子規や斎藤茂吉などにも影響を与えた。「たのしみは」で始まり「とき」で終わる「独楽吟」52首が知られている。1994年、平成天皇皇后両陛下の訪米時、クリントン大統領が歓迎挨拶で、「独楽吟」から「たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見るとき」が好きだと紹介したことで、脚光をあびた。

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Campbell La Pun氏作ランチョンマットの写真に小僧MCCC楽書

先月の事。行きつけの牛丼屋「鰻が大きくなり、ふっくらおいしく。998円」看板につられて大奮発し数年ぶりの鰻重。失敗失敗大失敗、期待した自分を大反省、しかし贅沢満腹大満足。その夜ふと口にでた独楽吟「たのしみは看板しんじ鰻たべこれも鰻と喜びのとき」。翌日、思い出した美味しく楽しかった4月沖縄畏友キャンベル・ラ・プン一家訪問のひと時。

たのしみは友をたずねて泡をのみ接待いただき踊りみるとき
たのしみは光あふれる南国で水着姿の我らみるとき
たのしみは友のアトリエ輝いて世界各地で人気ますとき

などと駄弁りつつその時の写真に楽書。自分でつくる「楽しみは今」。オマケ:「独楽吟」52首には「たのしみは銭なくなりてわびおるに人の来たりて銭くれしとき」もある。正直で良いなぁ~。そこで追加一首「たのしみはジャンボはずれて肩おとし冬のジャンボをねらうそのとき」。当選金の国際貢献男子らしい使い道は決定済み!ほんわか本若。(09/13記)

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。