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国献男子ほんわか日記166 呉江浩大使着任 新時代の日中関係へ
国際協力実践家 小島康誉中国の呉江浩全権大使の着任レセプションに招かれた。5月9日、東京ニューオータニの大宴会場は各界1000人余の熱気にあふれていた。呉江浩(ウージャンハオ)大使は1963年湖南省桃源生まれ59歳。上海外国語学院(現・上海外国語大学)で日本語を学び、1984年に外交部に入り、1993~98・2002~08年に駐日本大使館で公使参事官などを務め、駐スリランカ大使、アジア局局長、外交部部長助理などを歴任、日本語も堪能で「知日派」と報じられている。
呉大使の力強い挨拶。壇上には両国旗とSP(撮影:筆者)
呉江浩大使は「中日関係が肝心な段階にある中、駐日大使を拝命したことは光栄な使命であり、重要な責任がある。両国人民の友情と協力を促進する誠意と願いを携えて来ている。両国指導者の重要な合意を導きとし、新しい時代の要請に相応しい中日関係の構築に努力したい。両国関係は外部要因による著しい妨害を受けており、新たな問題やリスクが多く現れている。困難に立ち向かい新しい時代の中日関係の構築を推進しなければならない」などと中国語で挨拶され、日本語がスクリーンに映し出された。楊宇公使が司会を務めた。
福田康夫元総理「3月末に北京へ行ってきた。両国の連携を深めることが必要」との音頭で乾杯し宴に移った。「ほんわか」154で紹介したように、昨年11月バンコクでの岸田文雄総理と習近平国家主席との会談で「建設的かつ安定的な関係構築で一致」。今年4月北京で会談した林芳正外相と秦剛外交部長は「緊密な意思疎通を行う」ことなどを確認。呉江浩大使着任を機に、新時代の現在と10年後30年後を見据えて低迷中の日中関係の改善を期待したい。従来のレセプションでは恒例の日中友好関係者数人の挨拶が省かれたのも新時代。
退出時に習近平国家主席の演説・指示などが収められた『習近平 国政運営を語る』(全二巻・外文出版社2014・18)日本語版と『Cultural Protection and Development in Xinjiang』(国務院新聞弁公室2018)、さらにDVD「21世紀海上シルクロード」(国務院新聞弁公室)を頂いた。『習近平 国政運営を語る』は計1149頁と分厚いもの、読むのも大変だが我が第二の故郷・新疆ウイグル自治区に関係する「共にシルクロード経済ベルトを建設しよう」を読んでみる。英文の『新疆の文化保護と発展』は辞書片手にトライする。DVDは今晩鑑賞、楽しみだ。(05/10記)
値上げ値上げの世の中で親子値下げの心意気
円安・原油高・人手不足などから食料品はじめ各種値上げが続いている。三菱UFJ銀行が振込手数料、日本郵政が郵便料金の値上げも発表した。電気料金の更なる大幅値上げも近づいている。そんな値上げラッシュの中で値下げした店もある。「なか卯」は親子丼を税込み490円から450円に値下げした。品不足で卵を使った品を販売停止している店もあるのに。
この量この味で450円、安い!(撮影:筆者)
味にほれ込み通う身には嬉しい値下げ。全国460店ほど展開する「なか卯」で一番近い店は泉岳寺前。そこに墓がある赤穂浪士は「攻めて」義を貫いた。「守り」思考で値上げ相次ぐ中、あえて値下げする心意気に拍手。往復1時間テクテク通っている。嗚呼シアワセ幸せ。ほんわかほんわか。