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国献男子ほんわか日記199 もし→ほぼ→さてトラ氏 VS カマラ・ハリス氏

国際協力実践家 小島康誉

9月10日(現地時間)のトランプ氏とハリス氏のTV討論会はNHKが生中継するなど世界が注視した。トランプ前大統領は各地でMake America Great Again(アメリカを再び偉大な国に)などと吠え続けているが、焦りも出始めている。暫く前は「もしトランプが返り咲いたら?」、更には「ほぼトランプが返り咲く」と言われていた。ところがカマラ・ハリス副大統領が次期大統領候補として登場すると、「ほぼトラ」に陰りが生じ「さてトラ」「はてトラ」との声も。暗殺未遂もあり今後も波乱必至、果たしてどちらが勝利?

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トランプ大統領在任中の2018年NYトランプタワー前で購入したバッジ

カマラ・ハリス氏はジャマイカ人の父とインド人の母を持つ移民二世。畏友・神野哲州師(名古屋・島田地蔵寺住職)から恵贈いただいた『一服啓上』(駿栄社2024)によるとカマラ・ハリス氏のフルネームは「カマラ・デーヴィ・ハリス」で、「カマラはインド・ヒンズー教の女神ラクシュミーの別名で、仏教の吉祥天となった。デーヴィもサンスクリット語では女神を意味する」と。ハリス氏はまさに多様性時代を象徴している。日中関係はじめ世界に大きな影響を与える米大統領選、トランプ氏かハリス氏か。世界が注目している。

世界でも重要な位置を占める日中関係は冷え込んでいる。直近では深圳で襲われた児童が死亡した。大小さまざまな課題を抱え改善が進まない。日中理解実践家として 「次期総理大臣は訪米の前に訪中を!」をレコードチャイナで発信。それに対するネット民のコメントは相変わらず一方的。「21世紀は共生・国際協力の世紀」といわれているが、現実は世界各地で憎悪・対立・紛争・戦争が頻発。異文化相互理解促進こそ重要と、小僧は微力奮闘中。

蛇足:トランプには「ばば抜き」ゲームがある。「トラトラトラ」は真珠湾開戦時に日本海軍が発した「ワレ奇襲ニ成功セリ」を意味する暗号、「トラ・トラ・トラ!」と米国で映画化された。「とらとら」は近松門左衛門の「国性爺合戦」から発したお座敷遊び、小僧も長髪時代に楽しんだ。(09/22記)

巨大クルーズ船 ありがとう人生航路

9月9日夜も明けきらぬ早朝5時、ビックリするほどの巨大クルーズ船が東京国際クルーズターミナルに入港、勤行前にパチリ。MSC社の BELLISSIMA号171,598トン・全長315m・全幅43m・客室2,201室・総乗客5,568人・乗組員1,536人・建造2019年とネット情報。上海からの「秋の日本一周クルーズ10日間の旅」とか、当日夜には函館へ出港。一日東京観光を楽しまれたことだろう。

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接岸寸前のBELLISSIMA号(撮影:筆者)

レストランやバーが20もあると。優雅なクルーズ旅、さぞ楽しいことだろう。乗ってみたいものだ。そんな希望をもつだけならタダ。願いをもてる自分に感謝しつつ、人生航路をフラフラ進む小僧。9日昼は昔々の新疆友人と楽しいランチ会。午後は風邪気味でコンタック購入、「乱用防止で確認が必要」と、ビックリ。夜、スーパーで割引弁当。レジ係さん「今日は中秋の名月ですね」と。「1週間ほど先では?」と応じると「先生の頭がピカピカなので」と。9日は四・九日で剃髪し光っていた。ありがとう人生航路。ホンワカほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。