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国献男子ほんわか日記203 自公惨敗・トランプ氏大勝、攻撃型情報で決まった

国際協力実践家 小島康誉

自公惨敗もトランプ氏大勝も情報戦の結果だ(と筆者は考える)。SNSからテレビ・新聞・雑誌・ネットなど各種メディアは人々の考えを代弁するかのような、時には人々を誘導するかのような情報を発信する。自公惨敗は「裏金批判大量報道」が大きく影響している。立憲・れいわ・4倍にも議員数を増やした国民民主党の勝因は「批判・攻撃型発信」の結果。トランプ氏はTV討論会で「オハイオ州では移民が犬・猫・住民のペットを食べている」と発言するなど真偽不明の攻撃型情報を発信しつづけ、現状不満の人々を引き付けた結果の勝利。

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富士山(地平線左3分の1あたり)とUFO?(撮影:筆者)

「富士山上空にUFO出現。UFOとその左下に富士山が写る写真が公開され、話題になっているが、その真偽は?」。嘘をついても良い日「エイプリルフール」の起源は16世紀までさかのぼるとか。昔から今にいたるまで世界中で真偽不明の情報が我々を楽しませ悩ませてきた。昨今ではエイプリルフールに限らず選挙戦でも国際外交でも世論操作に多用されている。

上記「富士山上空にUFO出現」はトランプ氏「移民が犬・猫・ペットを食べている」並みのフェイク情報。約100㎞西の富士山上空の夕焼けをガラス越しに写したら部屋の天井照明がガラスに映り込み、UFOのように見えただけ。UFOの排気ガスのように見えるのは雲。ほぼ全員スマホ時代、国内外とも情報過多の中、注目・利益ねらいの怪しげな発信も多い。鵜吞みせず注意が必要。惨敗自公政権・急進野党も老化目立つトランプ次期大統領も今後、一波乱も二波乱もあるだろう。

写真つながりでは今回、新疆で参観した貴重写真をレコチャに「新疆大発展の基礎を築いた人々」と題して発信した。コロナ禍以前は新疆で毎回、多数の日本人ツアーに出会ったが、昨年も今回も出会わなかった、15日以内ビザ免除停止が一因。ペルーでのAPEC首脳会議に出席した石破茂総理が習近平国家主席と昨日(日本時間)会談、「戦略的互恵関係」を推進し関係改善を進めることで一致した。また「15日以内ビザ免除11月中にも再開」との情報も。期待したい。(11/17記)

ありがとう すべてのすべて ありがとう

2週間ほどの中国新疆活動から戻り、まずは仏様に感謝の誦経。ご縁いただいた品々を 供えて。今回活動の絵画寄贈・開幕式に関する中国側制作の手帳・絵葉書セット・メモ帳と報道、シンポジウム名札・特製ミネラルウォーター2本・発表PPTのUSB、そしてスリッパ。

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スリッパを仏様に供えるとは!と感じられる方もおられよう。左右とも特別のスリッパ、左端はウルムチ空港で荷物待ちをしている素足の小僧に「新疆は寒いですから、どうぞ!」と見知らぬ女性から頂いた物。右端はクチャからウルムチへ戻る便がキャンセルになり、鈍行列車で9時間かかるため「狭い列車内は疲れるから持込んだ方が良い」と言われたホテルの物(小僧は草履のため不要なのだが)。下のQRは今回活動の一部を中国友人がまとめたもの、中国語ですが写真多数、ご笑覧を。ホンワカほんわか。

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1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。