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国献男子ほんわか日記219 特報「五星出東方利中国」が金貨に!

国際協力実践家 小島康誉

私たち日中共同ニヤ遺跡学術調査隊がタクラマカン沙漠ニヤ遺跡で「王侯合婚千秋万歳宜子孫」「五星出東方利中国」錦を発見したのは1995年。調査開始から8年目のこと。苦労に苦労を重ねて、精も根も資金も尽き果てる寸前のこと。日中隊員全員が「万歳!」と叫んだ。その後も現地調査・研究・報告書・国際シンポはじめ、書籍・講演・ネット発信・・・。

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もう一面には「中華人民共和国」と

その価値は高く評価され「1995年中国十大考古新発見」「20世紀中国考古大発見100」「出国(境)展覧禁止文物」「中国考古学百年百大発見」などに選出され、TV・新聞・ネットで大量に取り上げられてきた。5月には「切手」になり、今月14日には中国人民銀行(日本銀行に相当)から200人民元「金貨」(純金15g・19×29㎜・2000枚限定)が発行された。「五星錦」発見30周年に花を添えていただいた。日本側隊長として大感謝。(06/29記)

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撮影:楊新才氏

追記:レコチャ「〈写真特集〉発展つづける新疆ウイグル自治区点描」にリンクされている第四回「シルクロード友好使者」の小僧動画を見た方から「静止画で見たい」と連絡いただき感謝しつつ上に添付。右側のAndrei Chevelev氏はユネスコの委員。なお動画では新疆大学小島奨学金は数百人と紹介、正しくは4679人。「シルクロード友好使者」は中国国際文化交流センター・人民日報『環球人物』雑誌社が主催し、毎回10人と1団体を表彰。日本の松山バレエ団が過去に団体部門で受賞。

意見いろいろ 人いろいろ 全て良し

寓居近くで、3ヵ所マンション建設中。写真上部が東京海洋大学のグランド内の2棟。国立大学も日本の現状を反映するかのように、民間資金を導入して建設。マンションや国際学生寮とか。手前は報知新聞本社跡にマンション建設。隣接するマンションの一部住民から元の新聞社ビルより高い部分への反対運動が行われた。

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米が爆高。総量不足?売り渋り?流通複雑? 意見いろいろ、立場が違えば当然のこと。万能薬はない。日々の生活でも意見いろいろ、衝突いろいろ。全てよし、と受け入れるようにしている。小僧は「受け入れるようにしている」だけで、受け入れられないことも有る。それが人間、素晴らし~~い!ホンワカほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授などを歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。