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国献男子ほんわか日記122 世界中でコロナ「徳尓塔」、新疆へ今年も行けない?
国際協力実践家 小島康誉久しぶりに上海と新疆から来ている友人に会った。二人とも日本で仕事している好青年だ。緊急事態宣言中のためノンアルで再会を祝い、よもやま話で盛り上がった。「日本では多数のコロナ患者が出ているのに、普通に出歩いている。中国のように都市封鎖を何故しないのか?」と問われた。「中国とは体制が異なり、日本では出来ない。自粛を要請するのが精いっぱい。亡くなる人は特に多くないと、一年余で分かったから殆どの人はそれほど不安に思っていない」と答えた。
すると「でもテレビでは『大変だ』『医療崩壊だ』『東京オリパラ反対』などと放送しているし、インタビューで国民も『不安だ』『もっと自粛しないと』などと答えているが」と質問が続いた。「あれは商業ジャーナリズム、注目されないと仕事にならないからであり、街頭ではメディアの意向を考えて答える人が多いから。また『この程度は大したことはない』『今から飲みに行く』などの報道目線に沿わない回答は放送されない」と応じた。
新疆ウルムチの「国際大バザール」1500店に一日約5万人が訪れる(19年9月撮影:筆者)
暫く帰国していないという彼ら「ウイチャットで週一ぐらい家族や友人と連絡しあっているから寂しくない。中国では武漢のあと散発的にしか発生していないが、今年も帰れそうにない。小島先生も新疆へは無理でしょう。コロナ徳尓塔(デルタの中国語表記)が世界中で猛威」と。「そうだね~。去年は行けなかったから今年は是非とも訪問し、新疆大学奨学金や文化文物優秀賞・児童育英金を多民族皆さんへ渡したいが、行けない可能性の方が高いね。ビザは取れるだろうが、3週間完全隔離されるのは “初期認知症” 79歳には耐えられない。でも行って友情を深めたい」と答え、ビールで乾杯できる日の再会を約し別れた。
総理!コロナ禍解消へ「5類指定」ご英断を!
俳句には季語が必要という。冬の季語に風邪がある。「素顔にて齢かくれず風邪の妻」(草城)、「風邪の眼に解きたる帯がわだかまる」(多佳子)、「満月に戻りし夜より風邪ひきぬ」(故郷)、「香なき色なき風邪に染まりけり」(瓜人)、「一輪の薔薇に去りゆく風邪の神」(青邨)・・・季語も時代とともに変化しているから、新型コロナも季語化しているのだろうか?
小僧俳句?:写真は1年半も使用されず内野まで芝生が生えた東京海洋大学グラウンド(撮影:筆者)
ではコロナは春夏秋冬、いつの季語? 昨年冬から始まり、春・夏・秋・冬・春・夏・秋と 今も流行が続いているから、四季すべての季語ではと素人は思う。まだまだ続くし、死亡率も危機的ではないので、1月(「ほんわか」107ご参照)以来発信している「2類指定を5類へ指定変更」して、普通の病気と捉えて共生するしかないのでは? 人口が日本の5割ほどの英国の累計死者数は日本の約8.2倍、しかし死者は多くないとして、規制を緩和した。
社会大半が野党化・週刊誌化し、あらさがし蔓延の日本では「5類へ指定変更」は「大賛成」とは受け入れられないだろうが、「切腹覚悟」で決断しないと、コロナ禍は終わらない。コロナは収束しないが、コロナ禍は終息させられる。
8月17日総理会見で「5類へ指定変更」について質問をうけ「一連の対応を総括する中で、そうしたことも考えていく必要があると思っています」と答えられた菅総理。自民党総裁任期と衆議院総選挙も迫っている。国民の不満も爆発寸前。菅総理あるいは次期総理に英断「5類へ指定変更し規制順次緩和」をお願いしたいで~す。長年ご指導をえた「塩爺」存命なら、一緒に官邸へ伺い、陳情するところだが・・・。患者を救うと同時に、社会全体を救わないと! 感染者数が大々的に報じられるが、死者数こそ注目すべき! 嗚呼ほんわかほんわか。(08/31記)