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国献男子ほんわか日記155 江戸時代に戻った? 規制緩和で日本生残りを!
国際協力実践家 小島康誉世界は競い合っている。軍事だけでなく政治・経済・文化・・・あらゆる分野で繁栄と生存をかけた厳しい生き残り競争。弱体化した国の国民は大変だ、滅びた国の国民は悲惨だ。あの国この国・・・例をあげればキリがない。「21世紀は国際協力の世紀」とも言われているが、それは「正しい競争でえた力を出し合う」ことで、「何もせず救いを待つ」ことではない。世界中で激しい競争が繰り広げられている。鎖国的発想で守っているだけではジリ貧。攻めないと生き残れない。競争には規制緩和が必要。規制緩和で攻めないと生き残れない。
ところが日本には規制がアチコチに。一例をあげよう。昨年は日本の郵便制度開始150年、それを「記念」してか10月には経費削減と勤務環境改善として速達などを除き「土曜配達休止」を発表、今年2月からは「翌日配達休止」。江戸時代は大阪~江戸間5日、早飛脚なら3日で届いたとか。1871年(明治4)の郵便開始で2日程度になった。それが今は5日?かかる。先頃も水曜日に投函した葉書が神戸へ届いたのは月曜日。土日抜いたら3日と思われるだろうが、宅急便は土日も営業している。名古屋からの寓居・東京への葉書はナント1週間! 一度ならず二度三度。日本の郵便は江戸時代に戻った。
岸田内閣「目安箱」へ規制緩和一揆ハガキ出す?(撮影:筆者)
民間の宅急便は離島など除き全国ほぼ一両日で届く。日本郵政も株式公開している「民間企業」だが、「信書」と称する手紙・請求書・見積書・契約書などを「真の民間企業」が取り扱うことは制限されている。守り思考で「土曜配達休止・翌日配達休止」するのはご自由だが、それなら既得権益の一角と言える「信書独占」も廃止し自由化すべきでは?
さらに一例。昨今の物価値上がりの一因は円安、その一因は日銀の金融緩和。一見すると日本経済を支えているように見えるが、競争力のない企業を長続きさせていて、真の競争を妨げている。中長期的にみれば日本経済の発展を妨げている。「金融緩和」という頑固な政策こそ「規制緩和」すべき。あと一例。給与を上げなくても良いとする横並び硬直経営脳も緩和すべき。賃上げできない企業は社会に役立っていない事を示しているのでは? 企業が国内で、日本が世界で生き残るために規制緩和を進めていただきたい。(12/06記)
苦離と加喜
およそ30年も昔ジュエリー専門店チエーン経営で共に闘った畏友I氏から果物をいただいた。「庭で採れた栗と柿お届けします。縁起物です。苦離と加喜と当て字します」と。初めて知った。頭の柔らかい人がいるものだ。四苦八苦の「愛別離苦」(愛するものと別れ離れる苦しみ)は知っているが「苦離加喜」(苦を離れ喜びが加わる)は知らなかった。妻と味わった。友情が身に染みた。仏様も大喜び。ありがたい×ありがたい。
写真は羽田空港・第一ターミナル(撮影:筆者)
生きているかぎり苦はついて回る。ごくごく普通の事、当然の事。と割り切って楽しんでいる。苦と捉えて思い悩むか? 普通と捉えて受入れ喜ぶか? 人それぞれ。グルグル回る人生劇場。オイラも80、バイデンさんも80、世界人口も80。何の関係もないけど、80だ。岸田さんが5回目打った翌日、何の関係もないけどオイラも5回目打った。苦離をたべ、加喜をかじったらビタミン「C愛和世」が満ちてきた。本若本若。