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国献男子ほんわか日記172 東京・品川で油田発見!? 情報にご注意

国際協力実践家 小島康誉

野良犬が多かった時代に「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛んだらニュースになる」と言われていた。報道の特性は、普通のことでなく、特異なことにスポットをあて、注目されることを狙っている。それは「商業ジャーナリズム」とも称される。注目されなければ生き残れないためだ。昨今のマイナカードのトラブル報道にもその傾向がある。廃止などを除いた保有枚数は約8816万枚。その中で各種ミスが10数万件あったとか。何事でも0.2%程度のトラブルは普通の事では? 当然0%が理想だが・・・。

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東京海洋大学での調査現場を23/07/13筆者撮影

上の写真を使用して「東京・品川で油田が発見された。東京海洋大学グランドで試掘が行われている」などと報じられても、すぐには信じず、他の報道やSNSなどで確認するだろう。そして「誤報」「ヘイクニュース」と判断するだろう。しかし、マイナカードトラブル問題はテレビ・新聞・SNSなどで大量に流されているので、一歩下がって「普通の事、強調されている」などと捉える人は多くないだろう。

国内の事でも判断は難しいから、ましてや接する機会の少ない外国のことは、情報を鵜呑みにして事実と信じてしまうことが多い。ロシアによるウクライナ侵攻でも、トランプ元大統領関係でも情報が入り乱れている。筆者が関係している新疆ウイグル自治区についても同様。何事も幅広い情報での判断が求められる。上の作業について大学側「将来の土地有効活用のため数ヵ所をボーリング調査」と。今日も炎天下で継続中。情報は内外・大小を問わず注意が肝要ですね。(08/01記)

ありがとう一日100回運動

 悲しい出来事、ヒドイ犯罪が次々と報じられている。親が子を殺し、騙して金を奪い、人を誹謗するSNSを発信し・・・・・・。書き出せばキリがない。人間は欲望に満ちた矛盾の動物だから、多少の過ちは避けられない。が、しかし守るべき限界がある。それを超えたら「哀れ」だ。苦しくても「限界」は守りたい。その試験紙が「ありがとう」の心では?と思う。日々の生活の中で「苦労」は続き、「感謝」なんてする余裕がないかもしれない。でもそこで踏みとどまって、感謝するクセをつけたいと思う

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小僧楽書:揺れる「人生」に身を任せ・・・

感謝は転がっている。拾わないだけだ。一日中、感謝を探している。筆者が提唱する「ありがとう一日100回運動」である。名古屋で拙い講話をさせて頂き品川へ戻る新幹線自由席、コロナも完明けして満席。デッキにも4人5人。2号車と3号車の間で、立ったまま1時間半。81歳には楽とはいえない。デモデモ「人生という揺れ」に身を任せて「楽しい」と思えば楽しい。昔々、上場企業の社長だった頃はグリーン席だった、今は自由席。それもこれも感謝×感謝。ほんわかほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。