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国献男子ほんわか日記192 キジル千仏洞が世界遺産になる27年前に協力会
国際協力実践家 小島康誉10年前の6月22日は忘れられない。PC生中継を妻と見続け、その瞬間、二人で「万歳!」と叫んだ。ドーハで開かれていた第38回世界遺産委員会で「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網を世界文化遺産に決定」と女性議長が木槌を打ち下ろした瞬間だ。中国・カザフスタン・キルギスが33遺跡を共同申請していた。中国代表団長の童明康氏(国家文物局副局長)とカザフスタン・キルギス代表が感謝の挨拶。小僧は中国代表団員として出席中の新疆文物局の盛春寿局長へ電話、共に喜んだ。
修復工事前のキジル千仏洞(撮影:筆者)
1986年キジル千仏洞を参観し「人類共通の文化遺産」と直感し個人寄付。87年「日中友好キジル千仏洞修復保存協力会」を結成し、88年89年に3000人余の方々の浄財1億円余を新疆文化庁へ寄贈し、本格的修復保存工事を開始。キジル千仏洞は蘇り、今では参観者で溢れている。新疆の世界文化遺産6遺跡(キジル千仏洞・交河故城・スバシ故城・クズルガハ烽火台・高昌故城・北庭故城)とキジル千仏洞修復保存活動を 「〈写真特集〉「シルクロード・・・」世界文化遺産10周年」(レコードチャイナ)と題して22点の写真で紹介した。
修復工事中のキジル千仏洞(撮影:筆者)
修復後に建てられた新疆の最高実力者・王恩茂元書記揮毫の記念碑には募金いただいた 方々の尊名・寄付額などが刻まれている。阿弥陀経や法華経を訳出した鳩摩羅什像も建てられた。またフジTV系「新シルクロード考・砂漠に降りた飛天たち」「天山を往くーシルクロード物語」、NHK「シルクロード・壁画の道をゆく」、中国・天津TV「大愛無疆」も放送され、小僧も出演した。さらに『新疆世界文化遺産図鑑』(日本僑報社)も出版した。
修復後のキジル千仏洞(撮影:筆者)
第38回世界遺産委員会では日本の「富岡製紙場と絹産業遺跡群」も世界文化遺産に登録された。キジル千仏洞世界遺産決定の夜、友人から「世界遺産になる27年前に外国人が富岡製糸場の重要性を訴え、外国で協力会を立ち上げ、富岡のことなど何も知らない外国人から修復保存資金を募り寄贈、と置き換えると活動の先見性・困難さがよく分かる」と電話をいただいた。深謝。キジル千仏洞修復保存活動は日中友好・理解・共同の好事例といえる。日中双方の皆々様ありがとうございました。今後も微力を捧げます。(06/16記)
新札が発行されると・・・
毎日のように怪しい電話がかかってくる。応対の面倒な売込みや買取りの電話も多い。不要な物ありませんかには「爺さんを買ってもらえますか」と冗談で応じる。先日はボケ老人と思われたのか「新札が発行されると、古い札は使えなくなります」と、すぐ切った。
大蔵省印刷局封印・100円札1000枚束
7月3日新札が発行される。タンス貯金が動き始めるなど景気にはプラス材料。当然ながら旧札も使える。写真の大蔵省印刷局封印・100円札1000枚束も10万円として使える。ネットなどではそれ以上で売買されているようだ。本若ほんわか。