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国献男子ほんわか日記194 日本と中国・韓国 違う国 リスペクトしあって

国際協力実践家 小島康誉

パリオリンピックが7月26日から、パラリンピックは8月28日から開催される。個人の名誉と国家の誇りをかけて競いあう。優勝した選手は国旗をまとって狂喜する。オリパラには多数の国が参加する。それぞれが「別の国」。それぞれ「違う国」だと誰でも分かること、誰もが理解している。違う国、違う民族、違う歴史、違う体制、違う文化、違う法律、違う言葉、違う考え、違う習慣・・・違う国益。

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一部競技が開催されるコンコルド広場からエッフェル塔遠望(撮影:筆者)

ところが、日本と中国、日本と韓国の問題になると、自国と同じように考え、「違い」に大きく反発する人たちがいる。日本と中国、日本と韓国は別の国だから違って当然なのに。繰り返えせば、違う国、違う民族、違う歴史、違う体制、違う文化、違う法律、違う言葉、違う考え、違う習慣・・・違う国益。新聞に海外旅行の広告、日本と違うから旅行するのだろう。国内でも自分が住んでいる所と違う所へ旅したくなる。外国からも違いを求めて観光客多数が日本へやってくる。

違いは魅力でもある。外国と自国との違いに目くじら立てることなく、違いを受け入れ、違いに価値を見出すことも必要と思う。違いばかり探すのでなく、似ている部分を探すことも必要ではと思う。中国の薛剣駐大阪総領事も「互いに尊重し合う。信じ合う。知り合う」などと関西プレスクラブで講演。世界からパリに集い競うオリパラ選手のように、外国人同士たがいにリスペクトしあえば世界は平和。開催中にテロの起きないことを!(07/14記)

お褒めに感謝:「ほんわか」愛読者より07/12「和尚は凄い!昨年末に発信された今年の株価予測43,000円、昨日42.224円で目前。今年3月に発信された手マホ時代、アメリカで発売されたHumane社の“Ai Pin”は情報を掌に映し出し、指を動かすと画面がスクロールできる。手マホ時代がそこまで来た」とお褒めの連絡。「ヤマ勘」に過ぎないが、合掌三拝。

自分勝手な「自由」が皆の「自由」を壊す

7月7日に投開票された東京都知事選挙には56人が立候補し、現職の小池百合子氏が当選した。ポスター貼らない立候補者がいる一方で、掲示板ジャックが話題になった。「NHKより国民を守る党」が24人を擁立し、24枚のポスターを貼る「場所」を確保。党に寄付すれば、掲示板に寄付者作成ポスターを24枚貼れる「広告ビジネス」を展開。また全裸に近い女性ポスターも登場した。中には「一夫多妻制」を掲げたポスターも。どうせなら「多夫多妻制」を主張したら?と思うほどのカオスぶり。公職選挙法が改正されるだろう。

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JR品川駅近く。左下には場所確保できず掲示板外に貼る候補者も

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JR渋谷駅近く。立候補していない女性ポスターが24枚(2点撮影:筆者)

掲示板「ビジネス」に限らず「自分勝手な自由」が至る所で見られる。幼児を前後に乗せた自転車で逆走する母親、客引き禁止地区でしつこく客引きする飲食店青年、SNSで他人を誹謗するユーチューバー、バッジを振りかざしパワハラする議員、受け狙いで攻撃に終始する候補者やTV出演者・・・そんな「自分勝手な自由」が私たちの生活に欠かせない「皆の自由」を破壊している。私たちを支える「民主・人権・自由」を大切にしたい。嗚呼ホンワカほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。