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国献男子ほんわか日記202 大発展中の新疆で相互理解促進!

国際協力実践家 小島康誉

中国・新疆ウイグル自治区で2週間ほどの活動を終え、一昨日帰国。中国人民政治協商会議新疆ウイグル自治区委員会の努尓蘭・阿不都満金主席による歓迎宴出席、新疆博物館へ約40年間収蔵していた謝家道・徐庶之両画伯作品68点寄贈・開幕式出席、シルクロード交流亀茲文化シンポジウムで「前世紀80年代キジル千仏洞保存活動」発表、各種取材受け、クムトラ千仏洞・スバシ故城・キジル千仏洞・魏晋地下博物館など参観、新疆政府の孫紅梅副主席による歓送宴出席など順調だった。これらの活動は多々報道され、ささやかながら日本への理解を促進した。

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シンポで発表後に取材受け(撮影:楊新才氏)

新疆博物館への作品寄贈・開幕式では新疆文化観光庁の徐鋭軍書記につづいて寄贈経過をスピーチ。「1986年に文化庁の盛さんや画家の謝家道さんらとキジル千仏洞を参観。世界的文化遺産だと直感し保護協力を開始した。その後に謝さん宅を訪問、作品を購入し収蔵していた。昨年、新疆美術館で謝家道作品展を観て、寄贈を思い立ち新疆文物局の李軍局長へ提案、徐鋭軍書記の同意をえて、友人らの骨折りで新疆へ運び、鑑定委員会により真正・美品と鑑定され、額装をへて、盛大な開幕式まで開いていただき感謝」と。作品は高価ではないが新疆の天山・遺跡・遊牧民などを描いた作品が多数そろうことは珍しく、評価され、立派な図録も作られ、恐縮するばかり。

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作品寄贈・開幕式で挨拶(撮影:楊新才氏)

クチャでのシンポジウムでは主賓・アクス地区党委員会の呉紅展書記の次に指名され恐縮しつつ1980年代のキジル千仏洞保存活動をPPT発表。約40年前の珍しい写真の数々に150人ほどの来賓・内外研究者らから拍手が度々沸いた。開会前に呉紅展書記が来られ「タマゴゥ仏寺博物館開館時に会った。ここで再会できるとは!」と熱い握手。当時はそこの書記だったと。2007年に資金協力したことを思い出した。国家文物局からの来賓・解冰副局長は「20年ぐらい前に盛春寿新疆文物局長(当時)と3人で会った」とまたまた熱い握手。

研究発表会場では女性が「1990年に新疆大学小島奨学金を貰い、本当に助かった」と。陝西師範大学の韓香教授だった。再会に感謝しシンポプログラムにサイン。ほかにも奨学金や新疆小島文化文物賞を貰った人も数人。次々と嬉しい再会!(11/03記)

驚き・感謝の付記:シンポプログラムに筆者肩書ナント「日本株式会社・社長」ビックリ!ウルムチへ戻る前日の夜中10時、友人らと緊急会議「明日のフライトはすべてキャンセルになった。車で8時間ぐらい飛ばすか?鈍行で9時間かけるか?・・・」。安全性考え早朝7時(新疆時間5時)すぎの列車に決定。フライト終日キャンセルで列車満席、2段ベッド向かい合わせ4人部屋の上段しか取れず、乗車後「82歳老人」を理由に下段を譲ってもらい、楽しみつつ午後5時前にウルムチ着。感謝×感謝!

年末ジャンボ当たるぞ! 鯛の鯛

銀座の名店「鮨からく」で妻と一献。店主は戸川基成さん。帝国ホテル「なか田」時代からその粋に惚れて時々通っている。アンリオにつづき「越後鶴亀」。小僧が昔々起業した「宝石の鶴亀」に通じる美酒。そして戸川さん心づくしの兜煮、「出た!」と妻。見事な「鯛の鯛」。鶴亀の上ではねる鯛の鯛、めでたい限り。国際貢献金欠、ジャンボ当選お願い!

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♪時は元禄15年12月14日、江戸の夜風をふるわせて響くは山鹿流義の陣太鼓、しかも一打ち二打ち三流れ。思わず、ハッと立ち上がり、耳を澄ませて、かず数え、お~正しく赤穂浪士の討ち入りじゃ・・・♪(三波春夫「俵星玄蕃」)。その決死の覚悟に倣い、12月14日に開業され、山坂のりこえて35年、大繁盛中。楽しきかな人生!ホンワカほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。