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国献男子ほんわか日記210 大人物と並び恥ずかし嬉し 日中理解微力継続

国際協力実践家 小島康誉

中国の友人から届いた徐迅雷『天地立人』(広西師範大学出版社)をパラパラして驚いた。英国によるアヘン密輸を取り締った政治家・林則徐、中国の小説家で思想家・魯迅、ChatGPT生みの親・アルトマン、何かと話題のマスクなど60数氏が取り上げられている。日本人では池田大作・稲盛和夫・坂本龍一各氏、宗教・経済・音楽界で著名な方々。そこに「小島康誉:中日友好民間使者」と、20頁にわたり新疆での諸活動が。徐氏が人民日報海外版日本専刊・日本華僑報で23年に発表した「小島康誉:五星出東方利中国」が微調整されたものだった。

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書名『天地立人』はなじみのない言葉、日本のネットでは出てこない。中国ネット「百度」で探しまくり、近い記事を見つけた。その拙訳は「天地は人を確立し、人の行動と心は土に入り芽を出し成長し天に届く種子のようなもの。自然の法則に従い一歩一歩進み、ある段階で成功を収める。空を見上げながら同時に地に足を着けて努力する必要がある」。著者・徐迅雷氏はそんな願いを込めたのだろう。登場する諸氏は天地と共に努力した人たち。

では小僧は?多少は努力してきたがマダマダの三下。池田大作・稲盛和夫・坂本龍一各氏に遥か遥か遠く及ばない庶民ながら、日中理解に老残微力捧げつづける決意を固めさせていただいた。『天地立人』は小僧にとって「激励×鞭」。何かと厳しい日中関係にあって、日本人4人にふれた本が中国で出版されたことは、僅かであっても関係改善に寄与するだろう。冒頭には私たち日中共同学術調査隊がタクラマカン沙漠で発掘した「五星出東方利中国」「西域のモナリザ」のカラー写真も掲載されている。(02/23記)

ひとつ感謝ひとつ幸せ

昨今その1:阿弥陀様に感謝しつつお経さまを唱えていると、床に反射した朝陽が仏様に。「ありがたいありがたい」一瞬、誦経を中断してパチリ。ひとつ感謝ひとつ幸せ。
昨今その2:クレカ決済日にATMで入帳。無事落ちたと確認しATMに「ありがとうございます」が口から出た。隣の方が怪訝な顔。ひとつ感謝ひとつ幸せ。
昨今その3:年金入金日、2ヵ月ぶりの海老ヒレロースカツ定食1,188円。嬉しい美味しい豪華。満足満足。噛みしめ噛みしめ「ご馳走様」。ひとつ感謝ひとつ幸せ。

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昨今その4:警視庁から電話。「特殊詐欺の犯人を逮捕したら貴方の口座が・・・といった電話が近くにかかってきているので、注意してください。かかってきたらすぐ切って警察へ連絡ください」などと。「ありがとうございます」と切った。ひとつ感謝ひとつ幸せ。
昨今その5:チョコ拝受。小僧老化と時流変化で昔に比べて随分減ったが、数個でも嬉しさ百倍。仏さまと合掌しつつ「いただきます」。ひとつ感謝ひとつ幸せ。
昨今その6:芸能人テレビ局騒動・米値上がり・暴君トランプ旋風などで暗い話いっぱい。それらも大事だが明るい話題に目を向け「感謝さがし」で幸せ呼ぶ日々。ほんわかほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授などを歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。