VOICE

国献男子ほんわか日記228 新疆関係本3,200冊 なぜ出版?なぜ贈呈?

国際協力実践家 小島康誉

ご清祥お慶び申し上げます。拙いブログを検索いただき感謝いたします。配信元・太平洋ADCフォルテ社にも合掌します。「国際協力実践」と「すべてに感謝」がテーマ。今後とも笑覧くだされば幸いです。写真は中国・新疆の大沙漠南縁の都市ホータン(和田)の新疆工業大学での講演で「2冊の祝賀本を出版した」と紹介した場面を親友・楊新才氏がパチリ。

01

新疆ウイグル自治区成立70周年の発展をまとめた『輝煌70年 奮進新征程』と五星出東方利中国錦発見30周年を機にニヤ調査をまとめた『五星出東方 盛世启新程』。5月から執筆はじめ、楊氏や于志勇新疆博物館長らの協力をえて完成、9月深圳で計3,200冊印刷。貴重な写真を多数掲載。中でも『輝煌70年・・・』は新疆発展を外国人が出版した事は特段の意義があると多々取材を受けた。新疆政府・博物館・考古研・図書館・档案館・新疆大学・ウルムチ市・遺跡調査隊員・講演会参加者・北京大学・・・へ贈呈した。一部は持ち帰り日本で贈呈。

ウン百万かかった。切り詰めて切り詰めた生活と畏友ご厚志を貯めたもの。足らずに残り少ない保有株も売った。何故そこまでするのか?「平和で安寧な暮らしには、国際協力が欠かせない、国際理解実践が必要。第二の故郷・新疆との相互理解に一庶民ながら微力を尽くす」と決意しているから。そんな決意が「五星出東方利中国」錦発見にもつながった。

02

新聞記事は10月新疆訪問時に友人からもらった。5月クチャ(庫車)で取材を受け「新疆の明日は必ず更に良くなる」などと答えた記事。新疆ウイグル自治区成立以来70年、驚異的な発展を遂げてきた。今後も大発展するのは確実。レコチャで〈発展つづけ70年 新疆ウイグル自治区に輝く「五星」〉も発表した。

お知らせ:一昨日NHK・BS「地球鉄道の旅・これまで&これから」が放送された。筆者が撮影許可取得のお手伝いをした新疆ウイグル自治区の部分は来年1月6日BSP4K・1月9日BSなどで数回にわたり放送されるようだ。日本の4.4倍もの広大な新疆を疾走する鉄道と旅する日本人が出会う風景・人々との交流の物語。お楽しみに。(11/09記)

ああ~楽しきかな人生

新疆訪問最終日、新疆文化観光庁の王棟書記や旧友ら50数人を招き答礼宴を開いた。万博・中国館取材受け動画と楊帆氏制作アニメが流れた。拍手あり爆笑あり大盛り上がり。下はその一場面、5月クチャのスーパーへ楊氏らとデザートを買いに行った際、子供から「鳩摩羅什※の109代目の弟子だ」と言われた場面。何故、子供がそんなことを知っているのかと思われるだろう。当日のシンポでの司会者発言がTVで流れたからだろう。※『仏説阿弥陀経』などを訳出したクチャ出身僧で、玄奘三蔵とならび中国四大訳経家のひとり。

03

 人生は愉快だ。当然ながらイヤなことも悩むことも・・・ある。でもデモ「すべてのすべてありがとう」と頂戴すれば、人生は楽しい。その境地には中々なれずヨチヨチ前進小僧で~~す。嗚呼ほんわかほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授などを歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。