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国献男子ほんわか日記229 日中暗雲! 日中晴天は何時?

国際協力実践家 小島康誉

高市早苗首相がいわゆる台湾有事を巡って「戦艦を使って武力の行使も伴うものであれば存立危機事態になりうるケースであると、私は考えます」と国会で答弁した。この発言に中国の薛剣駐大阪総領事が“X”で猛反発するなど、中国側は厳しく反発している。日本では専門的発言から売名的・野次馬的発言まで多々。首相と習近平国家主席との日中首脳会談で再確認された「戦略的互恵関係推進」にも暗雲が広がっている。解消には暫く時間がかかりそうだ。

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高市首相発言前日、富士山上空の暗雲と夕焼け(撮影:筆者)

高市首相の発言を引き出したのは立憲の岡田元外相、読売新聞11/13社説に「立民は首相答弁に危険性を感じたとして撤回を求めている。だが、しつこく首相の見解をただしたのは立民自身だ」などとある。質問の真意を問うような報道も野党として当然の質問だとする報道もある。

1972年9月29日国交回復時の日中両政府共同声明に「中国政府は台湾が中国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本政府はこの中国政府の立場を十分理解し尊重し」などと明記されている。これが原点、厳守するのは当然だ。

世界中の国々は、体制も歴史も文化も思想も・・・異なる。だからこそ、相互理解が求められる。しかし難しい。困難だからこそ、相互理解促進の努力が必要と思う。世界81億人の相互理解が進むことを期待したい。日中関係にも一日も早い晴天を願っている。(11/23記)

爺さんは進むデジタル化に驚くばかり

10月、新疆ウイグル自治区ホータン(和田)で「精絶七日-新疆ニヤ遺跡デジタル大展」を参観。児童が塗絵をしているのを見ていたら勧められ筆者も塗った。すると直ぐスクリーンに映し出された。それが正面の駱駝。しかも右に左にユーモラスに歩く。実に楽しい。

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(撮影:筆者)

ニュースなどに登場する中国の人型ロボットの進化にも驚くが、目の前で塗絵した駱駝がすぐに映し出され歩くのには驚いた。タクシーも露天商もQR決済。現金は殆ど通用しない。世界中が超速進化中、爺さんは驚くばかり。ほんわかほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授などを歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。