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国献男子ほんわか日記36 シルクロードでも継続が信頼を生む
国際協力実践家 小島康誉3月、北京・天津・ウルムチ・アクスを巡ってきました。76歳11日間一人旅。疲れますがコツコツと。 古い友人や初対面の人から「よくぞ36年も中国で協力を。普通なら数回で来なくなる」と言われました。各地で歓迎されました。政府指導者や幹部のみならず、一般市民や子供たちにいたるまで。ありがたいことです。地道に活動してきたおかげです。
ウルムチでは親友の楊新才さんと新華書店へ。彼と計画している『改革開放40周年記念…』の参考書を探しに。5階まで何度も上り下りして疲れ休んでいると、彼が「ここに貴方が載っている」と、『王恩茂画伝』(中央文献出版社2013)を見せてくれました。
「日中友好キジル千仏洞修復保存協力会」第二次贈呈式後の歓迎宴で、新疆発展の基礎を築いた王恩茂新疆ウイグル自治区書記(故人)と松原哲明協力会 副会長(故人)や私が乾杯している写真でした。ビックリ。29年前の贈呈式のことは覚えていますが、宴会のことはすっかり忘れていました。約7000円もする豪華本、購入は諦めました。
世の中ドンドン進歩、写真合成も思いのまま(撮影・合成:天津TV)
天津TVからもらった私の国際貢献番組DVDを任華新疆ウイグル自治区副主席や衛利巴拉提新疆大学学長・王衛東新疆文物局局長らへ手渡し。帰国後に「見た。貴方の人生変遷や新疆への貢献がより深く理解できた」などとのFAXも。ありがたいことです。
このような事は書き出せばきりがないほど。「継続は力なり」と言いますが、国際協力でも同じですね。一年二年では相手側も安心して取り組めないでしょう。36年もやっていると、「彼は特別だ。実績がある。代々の指導者や先輩から大丈夫と言われている」と信頼が得られます。ありがたいことです。当然ながら苦しいこともありますが、ワクワクしながらやっています。
天津TVの私の特集は安田映胤薬師寺長老が「日本と中国との懸け橋という点で阿倍仲麻呂と小島さんは共通点がある。日本の中で小島さんほど新疆を愛し実際に貢献された人はいないと思いますね。阿倍仲麻呂は中国で亡くなった。小島さんも新疆で亡くなったら本望でしょうね」とおっしゃられ、私が「はい」と答えて終わっています。ありがたいことです。
カギは自分
10数年前から品川の2000戸も入るいわゆるマンションに住んでいます。部屋へたどり着くまでに4回も鍵が必要です。マンション全体の入口を開ける時、エレベーターに乗る時、その階数を押す時、そして部屋のドアーを開ける時。いわゆるセキュリティ対策なのでしょう。来客が戸惑われることも。
東京へ転居する前は三重・桑名西の造成地の戸建てに居候していたので、鍵は一回でOK、4回もいるのには驚きました。ある時などは持たずに出かけ、大変でした。
生きてゆくうえでもカギが重要です。あらゆる場面でカギは自分ですね。ことに当たり人に責任を押し付けるのは簡単です。野党的に批判するのは簡単。言うだけで何もしないのは無責任というもの。自分の人生、自分がカギを握っています。自分が行動することですね。ほんわかほんわか。
小僧落書き:背景は愛知・聚楽園大仏(撮影:筆者)
と言いつつ、下手クソな絵や字を書いて遊んでいる小僧です。質問を受けたことがあります。「紙がいつも違い、変な形なのは何故?」と。節約人生なので、宅急便の空箱などを切って使っているからです。今回は畏友から頂戴した鹿児島志布志湾ちりめんの箱に書き、「小島和尚を囲む会」の観桜会で写しました。大仏様のおひざ元で物故者3名様に「光明摂取和讃」を唱えさせていただきました。その後は涂善祥さんの中国琵琶に合わせて唄い、食べ飲み…20数人がワイワイガヤガヤ笑いあふれるひと時。
陽気に過ごすも陰気に過ごすもカギは自分ですね。周りを楽しくするカギも自分。ほんわかほんわか。