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国献男子ほんわか日記45 40年不惑、日中関係を本格改善!

国際協力実践家 小島康誉

今年は「日中平和友好条約40周年」であり、「中国改革開放政策40周年」でもあります。

ギクシャク続けてきた日中関係は改善へ大きく動き出しています。これまでも度々そのような時期がありましたが、長続きせず冷え込みました。40年不惑を迎えた今度こそ。日中友好から日中相互理解へ、そして日中共同へ!

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今年30周年を迎える日中共同ニヤ遺跡学術調査隊のワッペン

日中友好協会から毎月贈られてくる中国の広報誌『人民中国』(2018年8月号)の書籍紹介欄に『四十不惑:中国改革開放発展経験分享』(中国社会科学出版社)が載っていました。著者の蔡昉氏を「百度」で検索すると中国社会科学院の副院長だそうです。

中国の今日の大発展をもたらしたのは改革開放政策、その開始から40年。書名に「四十不惑」を冠したのは、この著者の願いなのでしょうか。書籍紹介には「1978年中国共産党第11期中央委員会第3回全体会議を始まりとして、2018年中国は改革開放40周年を迎えた。(中略)著者は中国の生産要素は一定の潜在力を有しており、この潜在力を掘り起こそうとすると、結局はやはり改革に頼らなければならず、改革は中国経済発展の根本的原動力であると考えている」とあります。

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中国各地で見かけるスローガン(撮影:筆者)

不惑はよく知られた孔子『論語』中の「十有五にして学を志し、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳に順(したが)う、七十にして心の欲するところに従えども矩(のり)を踰(こ)えず」の一部ですね。

日本と中国、お互いに主張しつつ協調する40歳大人の両国関係にしてゆきたいですね。そのためにも首脳や外交官の活動だけでなく国民みんなの後押しや具体的行動が重要ではと思います。私たちはそんな願いから上記写真のようにニヤ遺跡調査では日中共同をかかげ活動してきました。豊富な成果を振り返る文物展「ニヤ調査回顧展」(仮称)が新疆ウイグル自治区博物館で9月下旬から開催予定です。ウルムチへお出かけの際はご覧くださいませ。

日々新たなり新たなり我が命

JR東日本が品川新駅を建設中です。山手線の品川と田町の間、赤穂義士墓所のある泉岳寺近く、開業予定は2020年。山手線では西日暮里駅以来50年ぶりの新駅とか。広大な敷地で大規模再開発が進行中。駅名公募も終わりました。鉄ちゃんや地元商店街などから「高輪」「芝浦」「泉岳寺」のどれかではと熱い視線。住所が港区港南なので「港南」もありとか。ダークホースは「品川新駅」。「赤穂義士」だったら超万馬券(笑)。今冬には発表されるそうです。ほんわかほんわか。

新国立競技場も来年末には完成予定とか、それらに限らず次々と新しい命が生まれています。私メも同じで、日々新しい命をいただいています。ありがたいことです。だって、眠ったまま起きないことだってあるのですから。ほんわかほんわか。

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小僧落書き:遠景は建設中の品川新駅(撮影:筆者)

ベッドで感謝の「南無阿弥陀仏」を十回唱えて起き上がります。新しい命をいただいた新しい一日、と思えば今日一日励めます。くじけそうになる小僧ですが新しい大自然の命をいただいて励みます。ほんわかほんわか。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。