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国献男子ほんわか日記83 新型肺炎にも必勝! 17年前サーズ打倒
国際協力実践家 小島康誉中国がんばれ!新疆がんばれ! 新型肺炎が猛威をふるう中、新疆党政府Web「天山網」に「1月29日現在、新疆で14人発症」などとあり、150回以上訪問し、長年にわたり国際協力を続けてきた第二の故郷である新疆へ30日急遽マスク1万枚寄贈に着手。
日本人のまとめ買いと中国人の爆買いもあり、日本での調達は諦め、東京在住の親友中国人の奮闘により2月2日中国山東省で購入(日本人が中国寄贈用 に中国で買う、妙な話だが本当の話)。新疆政府外事弁公室へ連絡。ところが同日マスクや防護服・医療用メガネなどは、新型肺炎打倒のため国家統一管理とな り、発送不可で返金受け。
再び日本で奔走するも一庶民では調達不能。親友で「新疆日報」元記者の楊新才氏が「ウルムチでマスク工場生産再開、貴方は外国人だが、新疆政府顧問 であり、政府へ寄贈するのだから購入できるのでは?」と。筆者から新疆政府外事弁公室へ事情連絡。楊氏「政府外弁は貴方に感謝し、工場へも連絡した。新疆 防疫情指揮部が統一管理しているので、結論待ち」と。別の親友「江西省で調達できるかも」と。二人に「両方で2万枚となれば更に良い」と返事。
江西省で良質品は調達できず再び内外方々へ連絡。東京と杭州の親友中国人の奮闘で、2月17日河南省で医療用1万枚を購入でき、20日工場から発送。新疆政府外弁へ連絡。同日「天山網」によると、発症76人、死亡1人、退院20人。
話はさかのぼり、2002年11月広東省でサーズ発症。世界へ感染拡大、2003年3月WHO「緊急事態宣言」発出。4月、新疆文物考古研究所で筆 者ら「日中共同ダンダンウイリク遺跡調査隊」が発掘した壁画など研究のため、関空から北京へ。乗客は我々4人の日本人研究者と帰国する中国人3人だけ。北 京空港は閑散としていた。北京/ウルムチ便もガラガラ。
7月には畏友6人と日中友好希望小学校竣工式やシルクロード児童育英金授与で新疆各地へ。方々で健康申告書への記入を求められた。ホテルやバスなど には「非典 已消毒」(サーズ 消毒済み)表示が至るところに。海外はもとより国内客もまばらな各地で「勇敢な日本人」と大歓迎された。同月WHO「終息宣言」が出された。
山川異域 風月同天 中国・日本はじめ世界での新型肺炎が早期収束することを願っています。春の習近平国家主席国賓訪日や夏の東京オリパラに影響がでないと良いです ね。困難な状況の中、中国政府が次々と実行する対策により、新型肺炎に必ず打ち勝つでしょう。17年前にサーズを打倒したように。新型肺炎はサーズより強 力、しかし、中国は17年前より圧倒的に強力。
クルーズ船 一喜一憂 人の常
香港などをへて横浜大黒埠頭に着岸したダイヤモンド・プリンセス号(英国船籍・米国プリンセス・クルーズ社運営)では、香港で下船した乗客が新型肺炎に感染していることが判明。着岸後、検疫を実施したところ次々と感染者。
読売新聞20.02.20「乗員への対応が船長の判断任せで、感染防止策が徹底されなかった。乗員はトイレや浴室を共同で使用。発熱や咳などの症状 がある乗員が多かった。相部屋で隔離されていない様子」などと、クルーズ船が責任もつべき衛生管理が「良」とは言えないことが明るみに。本日2月20日時 点で運営会社や船長の会見なく、まるで日本の責任のような報道も。クルーズ船だけでなく、日本各地での発症や各種影響ニュースに一喜一憂する日々ですね。
貨物船・黄色船の向こうは建設中の東京国際クルーズターミナル(以上撮影:筆者)
政府派遣第1便で武漢より帰国した191人を受け入れたホテルがある一方で、検診を汚い言葉で断った人、対応する警官にくってかかり自殺に追いやっ た人、こんな非常時にも「桜」を延々と追求する人、「鯛は頭から腐る」と攻撃する人…それぞれ一喜一憂ですね。批判するのは簡単。対応に奮闘されている皆 様ご苦労さまです。
クルーズ旅行は中高年に人気だったようですが、当分はガラ空きでしょうね。大手通販会社のクルーズ旅行募集広告もピッタリ止みました。そんな中、東 京ではクルーズ船専用ターミナルを建設中、7月運用開始とか。その前を珍しい黄色の船が入港してきましたので、パチリ1枚。一喜一憂は人の常ですね。生き ている証拠、大好きです。笑ったり泣いたりの今日を過ごす小僧です。ほんわかほんわか。