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国献男子ほんわか日記95 総領事館閉鎖 米中対立激化 国際協力益々難しく

国際協力実践家 小島康誉

アメリカと中国の対立が激化しています。貿易戦争が一段落し、コロナ発生源をめぐる舌戦も収まったかと 思ったら、米両院は「ウイグル人権法案」を可決し、新疆ウイグル自治区トップらを制裁対象に。中国で「香港国家安全維持法案」が成立し、アメリカや香港の 旧宗主国イギリスなどが反発。ついに7月下旬、米中両国の要求により駐ヒューストン中国総領事館と駐成都アメリカ総領事館が相次いで閉鎖となり、米中対立 は激化し新段階へ突入。

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NHKニュース2020.07.27より転載

日本はアメリカの同盟国として、米中の間で、難しい立場に追い込まれています。政府ばかりでなく、私のような一市民へも「矢」が飛んできます。国際協力を実践しているのが中国であり新疆ウイグル自治区だからです。

私は「ほんわか日記」以外に、「レコードチャイナ」で「一帯一路実践談」を連載中。2004年NHK「新シルクロード」制作時に参加した任書剣氏との縁です。当時スタッフだった氏は現在「レコードチャイナ」社長。そんな縁で今年1月から連載開始。日本最大の中国情報サイトなので、中国ウオッチャーや親中派・反中派など幅広い方が検索。

「一帯一路」の要衝である新疆での国際協力を紹介しているだけですが、「中国に騙されている」「マヌケな日本人」などと批判的コメントも寄せられま す。一方で「日本人として誇り」「素晴らしい」などと好意的コメントも。どのような見方もありがたく頂戴しています。偶然にも出会った新疆の文化遺産と多 民族の人情にほれ込み、細々と実践してきただけです。米中対立激化で国際協力は益々難しくなるでしょうが、頑張ります。国際協力は戦争を抑止し平和を維持 する活動、と庶民ながら信じて。

7月豪雨で甚大被害の3セク肥薩おれんじ鉄道、頑張って!

後期高齢者が突如目覚め、昨年の春と夏に念仏唱えつつ「青春18きっぷ日本縦断」 (ほんわか70)を楽しみました。青18夏シーズンとなり日本縦断を再計画。北海道白老町に開園した民族共生象徴空間「ウポポイ」で国際協力につうじる 「共生」勉強を含めて、時刻表チエック完了し実行直前、記録的豪雨で九州から中部にかけ100人近くが亡くなられるなど大きな被害、南無阿弥陀仏。鉄路も 高山本線・飯田線・予讃線・芸備線・久大本線・鹿児島本線・肥薩線・肥薩おれんじ鉄道などで橋流失・土砂流入・道床流出が発生し方々で運休、青春18念仏 旅も中止。

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JR鹿児島本線が3セク化した肥薩おれんじ鉄道 19/03/26乗車(撮影・楽書:筆者)

コロナ禍でミニボラもままならず、畏友からのご芳志を活用させていただき、昨春の「青春18日本縦断」で乗車した肥薩おれんじ鉄道へ支援金送金。 10日ほど後に社長名の「御礼」到着、「営業区間116.9㎞中、60を超える個所で土砂流入・道床流出などの被害…復旧作業に取り組んでいますが、全線 での運行再開時期は未だ定かでありません。…貴方様からの寄付金と心温まる励ましのお言葉は何より私たちの大きな支えと励み…社員一丸となり一日も早い復 旧に努めます」などと。誠にご苦労さまです。

肥薩おれんじ鉄道、その名からお分かりのように肥後熊本八代と薩摩鹿児島川内を結ぶ重要路線ですが、九州新幹線開通で第三セクターとなって以来16年連続赤字。でも皆のために頑張っておられる。復旧後にまた乗りま~す。「令和2年7月豪雨災害に伴う弊社へのご寄付について」参照ください。ほんわかほんわか。(07/28記)

 

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。