VOICE

国献男子ほんわか日記160 卵の四角と議員の誠あれば晦日に月が出る

国際協力実践家 小島康誉

吉原遊郭など華やかな遊里が方々にあった江戸・明治・・・「卵の四角と遊女の誠あれば晦日に月が出る」と言われた。太陰暦の晦日(ミソカ・月末)は闇夜で月は出ないことになぞらえ、「ありえない」ものを例えたシャレ。遊女は贔屓を引き留めるため手練手管を繰り出した。芝居じみた「ウソ泣き」、「断髪」(実はかつら)、「爪剥がし」(実は別人の)に始まり、腕に「〇〇命」と彫物(実は描いただけ)、「起請文」や「切断した小指」を渡し・・・と。彫師や代筆屋、あるいは渡す小指を蝋で作る職人たちが繁盛した。

“

遊女「盛糸」へ通う男と怒る妻を描いた「吉原品川楼場」(楊州周延・明治14年)

昨年7月の参院選で当選したガーシー議員(NHK党)、一度も登院していない。常識では考えられない事だが、法律違反ではないとかで逮捕されず報酬も払われている。同じく当選した水道橋博士議員(れいわ新選組)が辞職、その残り任期5年余を落選した5人が1年ごとに順繰り交代で務めると、れいわ代表が発表。これも公職選挙法違反でないとか。同じく当選した中条きよし議員(日本維新の会)は年金数十年計約750万円未納と報道。政治資金パーティー収入約4000万円?未計上が発覚し辞職した薗浦健太郎議員(自民党)。・・・こんな議員がいっぱい。血税を払う国民は泣いている!

怪しげな議員登場を想定していなかった法律を即刻改定すべき。また「比例名簿の繰り上げ当選制」を廃止すべき。議員に真の誠があるとは思えない。自己流の誠、自党流の誠はあるのだろうが、日本国民への誠はあるのか?国を憂うる誠はあるのか? 世界では国家間の厳しい競争が繰り広げられている。そんな世界で日本が生残り繁栄をつづけなくては国民の幸せはあり得ない。そんな意識のない議員に対して、必死に生きている庶民は怒っている。遊里は形を変えて今も世界中にあり、今風遊女たちも必死に生きている。

適格法規と議員の誠あれば日本に日は昇る 法律改正を!

上の浮世絵は今回用にヤフオクで購入(6000円)。よく見ると男が脇差を握っている。妙だと思い調べたら、浮世絵制作の数年前に起きた、吉原遊郭・品川楼の遊女「盛紫」と西南戦争で戦った警部補「谷豊栄」の心中事件を題材にしているようだ。そのため名前が「盛糸」「八木豊永」と変更されている。事件は人々の興味を呼び芝居となり、3人の役者名も描かれている。

追記:トルコ地震で隣国シリア含めて3万5000人超(昨日時点)が犠牲に。被災者は最大2300万人?とも。現地の方々はじめ日本など各国救援隊が奮闘中。庶民ながらトルコ大使館へ義援金振込、内戦中のシリアの大使館口座は分からず検索中。(02/14記)

Dr.コトー診療所 〈写真特集〉与那国島

吉岡秀隆さん主演の連続TVドラマ「Dr.コトー診療所」が昨年末、再放送された。新作映画も全国350館ほどで上映された。撮影地は沖縄県の与那国島。その日本最西端の岬「西崎」(イリザキ)の最西端碑と最西端灯台の写真は「ほんわか」150で、台湾との位置関係の写真は「ほんわか」151で紹介した。日本の「最前線」になりつつある与那国島、行かれた方は少ないであろう島を12枚の写真で紹介。2017年9月筆者&妻撮影。

与那国島ウィキペディアを参照ください。

“

左=石垣島で乗り継ぎ与那国島へ向かう 右=島の模型:左端が最西端岬、上方中央建物が空港

“

位置・面積・人口など(地元TV画面より)

“

111㎞西の台湾が見える日も(地元TV画面より)

“

久良部集落と丘の上に建設中の陸自基地

吉岡秀隆さんとの接点は東海TVの依頼で新疆政府の撮影許可を仲介し、撮影現場に立ち会ったこと。新疆政府歓迎宴で「吉岡さんは台湾のすぐ東の与那国島で撮影されたTVドラマの主役なので、中国に最も近い日本の有名俳優」と紹介した。ウイスキーをグイグイ飲む姿が印象に残っている。番組「シルクロード浪漫〜渇いた3000Kmの果てに」はフジTV系列で全国放送された。

“

Dr.コトー診療所セット:参観料は300円(無人の入口に置く)

“

診療所受付:“臨時看護師”は我が愛妻

“

Dr.コトーの聴診器、別の部屋では「Dr.コトー診療所」映像が小型TVで流されている

“

乗馬観光 湾内でも青い海水

“

日本最西端の神社・金刀比羅宮

“

左=強烈な太陽・Tシャツ半日で首が真っ赤に 右=また行きたい日本最西端・与那国島

与那国島の北には尖閣諸島、西には台湾。東アジア有事も想定され、昨年11月には与那国島で日米共同軍事演習が行われた。平和が続きますように。昨年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻、間もなく1年。狭い地球で広い自国を求め他国を侵略する独裁者、21世紀とは思えぬ暴挙。死者すでに数万人。一日も早く戦争が終わりますように。

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。