VOICE

国献男子ほんわか日記79 大波乱の予感 2020年 迫られる意識改革

国際協力実践家 小島康誉

平成31年・令和元年・2019年、拙いブログ愛読いただきありがとうございました。令和2年・2020年、今年もよろしくお願いします。このブログの主要テーマはシルクロ-ド・世界遺産・国際協力。小僧が半生の全てをかけて実践してきた活動の反映です。そしてそれら活動の根幹ともいえる私メの人生観的部分も。

私は毎日Webで情報チラチラ。NHKに始まりBBC・CNN・人民網・環球時報・Record China・天山网・ナショジオなど。天山网は新疆ウイグル自治区政府文化顧問として、新疆党政府の公式情報を知るためです。

同じ出来事でも発信元により微妙に異なり、見比べると興味深いものです。そして世界が見えてきます。2020年はどんな年に? 世界中の国々が問題を抱えています。国々間の各種争いも頻発中。あれこれ考えると2020年は大波乱の年となるのでは? 乱暴大統領落選? 憲法改正一歩前進? 日経平均3万円? 日朝国交正常化? 貿易戦争終結? 自己中主義激化? 核ミサイル発射? 国内でもテロ? 大流星群飛来? 金融危機再発? 以上予感10項目。大型合併続々や自然災害甚大化は誰もが予想するので外しました。

大波乱の中、「国民の生活を支えている国家の存続と繁栄」を維持するには外向きになり勝ち抜く以外に道はないで すね。しかし、内向き日本では「与党はスキャンダルに説明責任を果たしていない。わが党を除く野党もスキャンダルを次から次へと見つけ、子供が新しいおも ちゃを見つけたようにはしゃいでいる」(日本維新の会の馬場伸幸幹事長・時事ドットコムニュース19.12.01)有様で、それはそのまま私たち国民一人 ひとりの反映。

大波乱の中、生き残っていくために個人も組織も意識改革が迫られていますね。その一例ご紹介。定期購読している『Newsweek』日本版2019.06.18号の特集「世界のエリートが学ぶリーダー論」に、米ジョージ タウン大学のサム・ポトリッキオ教授の講義内容「不確実性に満ちた現代でカリスマリーダーになるために克服すべき4弱点と4処方箋」が紹介されています。 私が注目したのは内容と共にこの写真。

“

『Newsweek』日本版2019.06.18号

教授が演台に腰かけて講義:日本でこのようにしたらすぐ問題にされるのでは? 聴講している学生の殆どが女性:日本ではこのような大学は少ないのでは? また巨漢肉弾戦で盛り上がったラグビーワールドカップ、多くの選手がタトゥーをしていたのも印象的でした。これらは世界には違った考え方がある一例です。異なる考え方と共存しつつ外向きに活動しないと、飲み込まれてしまいますね。

そのラグビーワールドカップで内向き日本も変わりつつあることを内外に示した日本代表の感謝パレードが 12月11日丸の内で行われました。1時間前に着いたのに老若男女5万人、徒歩パレードのため選手は殆ど見えず、スマホの群れの向こうにチラッと。選手が 通るたびに「リーチ!」「マツシマ!」「フクオカ医者ガンバレ!」「マフィ!」「タナカ泣くな!」「タムラ!」「ホリエ!」「イナガキ笑って!」…と大歓 声。「桜の戦士」ありがとう。紅葉の仲通りで素晴らしい「桜を見る会」。2020年「変人」小僧も更に変わります。

“

リーチマイケル主将はどこに?お探しを

オマケの話1:10数年来の友人・何祖傑さんが私の国際協力を殆どの中国人が活用している「微信」と「微博」で紹介。その名も「五星錦発見秘話」「世遺克孜尓秘話」「西域蒙 娜麗莎秘話」「大愛無疆秘話」の各10回。年末からは「青春18秘話」を開始。そこには「これまで累計10万人超が閲読」と。「白髪三千丈」ではと思いつ つもありがたいことです。日本人がシルクロード新疆ウイグル自治区で国際協力を長年実践してきたことを多くの中国人が知れば、相互理解促進につながるから です。

オマケの話2:その新疆の中心都市ウルムチと関空を結ぶ路線(青島経由)は就航中ですが、12月末からLCCウルムチ航空による名古屋-ウルムチ便が就航。武漢あるいは済南経由です。シルクロード観光が便利になりますね。

ありがとう見つけて楽しく楽しく

小僧は「ありがとう一日100回運動」を提唱しています。人生で大切なことは「義理×人情×至誠」、最も大切な言葉は「ありがとう」と思うからで す。「世知辛い世の中で、義理人情や感謝なんて大切にしていられない」と思われる方も多々おられるでしょう。でもやっぱり究極は「ありがとう」では?

誰もが「ありがとう」と思えるようなことはそんなには有りません。見落としがちな小さな「ありがとう」を見つけるようにしています。無理にでも「ありがとう」を見つけるようにしています。

“

小僧楽書:とあるイルミネーションを背景に(以上3点撮影:筆者)

師走某日も「阿弥陀仏の計らい嬉し朝めざめ 思わず唱う南無阿弥陀仏」(拙詠)で起床し、トイレにありがとう、歯ブラシにありがとう、勤行にありがとう。雑煮にありがとう、出汁の美味い事、妻曰く 「スーパーで7袋148円」、便利な世の中にありがとう。突然の取材申し込みで池袋へ。スイカにありがとう、自動改札にありがとう。電車やレール製造した 人たちにありがとう、それらの原材料を掘った外国の人たち、運んできた貨物船にありがとう。小僧を取材いただいた中国国際放送局特派員にありがとう。

そして、元ミス日本〇〇嬢から有楽町ランチ誘いいただき「シルクロード連れて行って」に、ありがとう。夜は銀座「鮨からく」で長唄の名手・鳥羽屋三右衛門さんと一献、歌舞伎ハワイ公演大成功(「ほんわか61回」ご参照)に花が咲き、ありがとう。少々飲みすぎ寓居たどり着き「阿弥陀仏と十声唱えてまどろまん 永き眠りになりもこそすれ」(法然上人詠)でバタンQ …日々刻々ありがとうがいっぱい。「ありがとう」を見つける小僧です。感謝×感謝×感謝の楽しい今です。嗚呼ほんわかほんわか。

 

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。