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国献男子ほんわか日記102 大当たり乱暴大統領落選! どうなる世界?

国際協力実践家 小島康誉

アメリカ大統領選、トランプ大統領が“落選”した。昨年12月31日「大波乱の予感2020年 迫られる意識改革」(ほんわか79)で 予測した10項目中の「乱暴大統領落選?」が大当たり。米国はもとより世界に混乱をまき散らしてきた乱暴大統領は開票接戦時(トランプ氏213・バイデン 氏220)に会見し「率直に言ってこの選挙に勝った」と事実上の“勝利宣言”、さらに「選挙の正当性を守らねばならない」と発言。

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夫人・ペンス副大統領夫妻を従え「勝った」と会見するトランプ大統領(BBC生中継より)

その後バイデン氏が勝利に近づくと裁判へ持ち込む逆転勝利作戦。ペンシルベニア州など激戦州で勝利したバイデン氏が“当選”となるも、乱暴大統領は 「選挙はまだ終わっていない。米国民が望む正当な票集計が行われるまで、闘いを止めない」と声明。11月8日、黒人女性初の次期副大統領ハリス氏の爽やか なスピーチに続き、バイデン次期大統領が今の今、午前10:40(日本時間)から「分断でなく団結しよう」と呼びかけ約14分の「勝利宣言」。その後ファミリーが登壇し花火がドド~ン、ド~ン。

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ハリス氏「初の女性副大統領になるかもしれないが、最後ではない」とスピーチしバイデン氏を紹介(CNN生中継より)

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地元ウィルミントンの広場で「勝利宣言」するバイデン次期大統領(CNN生中継より)

トランプ大統領は“敗北宣言”をせず、法廷闘争を継続する異常な状態が続いているが、家族や氏が属する共和党にも良識派はいるだろうから、やがて法 廷闘争は終結し、バイデン氏の当選が確定すると本日(11/08)時点で小僧は考えている。現地に近い情報をと、派手VS地味・陽気VS陰気・迫力VS慎 重・破壊VS穏健のお二人を米CNN・英BBCで連日見続けた愚者結論である。確定し就任までには、まだまだドラマがあるだろう。愛すべきヤンチャ爺さん 「選挙で勝ったが、郵便投票で負けた。偉大なアメリカを守るために、2024年大統領選で勝利する。」と事実上の敗北宣言をするかも? この「ほんわか102」がアップされる11/17までに。

アメリカの凋落・日本の困惑・中国の微笑:民主主 義の根幹をゆるがす選挙の正当性さえ否定するような異常ぶりを世界に「宣伝」したアメリカ、民主・人権・自由世界の盟主として長年臨君してきた評価を大き く落とした。超大国の「終わりの始まり」である。同盟国としての日本はどう対応するのか? 日米関係はどうなるのか? 世界二大国の中国の影響は更に増大するのであろうか? 日中関係はどう変化するのか? アメリカ混乱の間隙をついて、南シナ海・東シナ海・朝鮮半島で偶発的有事が起こりえる? 菅首相はじめ各国首脳が祝意表明し協調を呼びかけた。

今月78歳になるバイデン次期大統領には健康に留意しつつ乱暴大統領がまき散らした人種・国家対立などを早急に協調へ転換させて欲しい。ペンス副大 統領は目立たなかったが、ハリス次期副大統領には前面に出て欲しい。去り行くトランプ大統領一家・支持派も元気に過ごして欲しい。(ちなみに小僧燐家のア メリカ人はトランプ支持者)。21世紀は共生の世紀、国際協力の世紀。

ボチボチ 一日20冊 終活中

1年ほど前から終活を始めた。遺言「葬式はしない。骨はタクラマカン沙漠に。僅かな形見分けは『小島国際貢献賞』の賞金に」も書いた。難題は溜まりにたまった書籍・資料の整理や始末。

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小僧楽書:背景は書斎の一角(撮影:筆者)

書籍関係は業者に「軽トラ半分」ほど仏教書を持って行ってもらった。その時に腰を痛め中断していたが、先月から再開。用心のため「一日20冊」と決めた。一年もすればゼロとなるだろう。資料関係では国際協力の活動記録・報道記事のデータ化が遅々と進まない。老化で「根気」不足のためである。客員教授 や研究協力者を外れたことにより京都広沢の佛教大学宗教文化ミュージアム内ニヤ機構研究室から寓居へ移した資料も山とある。まあボチボチと。宇宙船“地 球”号の自転速度は時速約1700㎞、公転速度は時速約10万7000㎞とか。それでも人間は振り落とされないのだから、人生ボチボチで十分だ(笑)。</p

小僧「ウポポイ共生に学ぶ」(ほんわか101)を知った方から「本年の直木賞は川越宗一氏の『熱源』、 明治維新直後からのアイヌ民族らを主役にした引き込まれる大作で、アイヌ文化や『共生』を気づかせてもらえる素晴らしい作品でした」と便り。『熱源』購入 し読みたいと思うも書籍始末中、ネット検索。アマゾン書籍広告欄には「樺太の厳しい風土やアイヌの風俗が鮮やかに描き出され、国家や民族、思想を超え、人 と人が共に生きる姿が示される」などと。YouTubeも視聴、受賞会見で「小説を書く“熱源”は?」と問われ、川越氏「自分が読みたいと思うものがない ので、書いてやろう」との答えが印象的。小僧は「共生」「独創」を大切に老残ボチボチ。嗚呼ほんわかほんわか。

オマケ写真:ウポポイ最寄り駅「白老」北口のD51 333(愛称SLポロト号)

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室蘭本線などで地球約66周相当を走行(撮影:筆者)

 

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。